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2006年9月 5日 (火)

「グエムル 漢江の怪物」

Guemuru (2006年・韓国/監督:ポン・ジュノ)

韓国製の、珍しい怪物パニック映画。SF怪獣映画はもともと大好きで、それもどちらかと言えばB級作品が好み。

しかも監督が、「殺人の追憶」という傑作サスペンスを撮ったポン・ジュノ―と聞いて、これは見逃せない…という事で、初日に観に行った。

まず言っておきたいが、これを「エイリアン」とか「ジョーズ」とかのホラー怪物映画ジャンルの作品だと思ったら期待外れとなる。
かと言って、我が「ゴジラ」のようなSF怪獣映画とも違う。

ポン監督の前作「殺人の追憶」では、ラストに至ってもついに犯人の正体が分からなかったし、一見平和に見える風景の中にも、“得体の知れない現代の闇”が潜んでいる事をシンボリックに描いていた。
そして見え隠れするのは、国家、警察組織に対する不信感である。

こうしたテーマを、“怪物パニック映画”というカテゴリーで更に追求したのが本作である。言わばここに登場する怪物は、その“得体の知れない現代の恐怖”シンボライズした存在であると言えよう。

加えて、ポン監督演出の特徴は、ストレートに描くべき所を、笑える要素を配合したりして、わざとハズしている点にある。
「殺人の追憶」でも、ソン・ガンホ扮する刑事は、突然容疑者に飛び蹴りしたり、現場に陰毛が落ちてないのは犯人が無毛症だからだ…と銭湯に張り込んだり…といった笑えるギャグを随所に散りばめていた。

そんなわけで、本作における登場人物の設定もユニークである。主人公カンドゥ(ソン・ガンホ)は昼間から寝てばかり、客に出すスルメの足はちょろまかす…といったダメ人間である。その弟、ナミル(パク・ヘイル)は大学を出ながら無職で酒好きで、カンドゥに突っかかってばかり。妹のナムジュ(ペ・ドゥナ)はアーチェリーの選手ながら精神的な脆さで優勝出来ず。

そんなある日、カンドゥと彼の父親が営む売店のある漢江に突然怪物が現われ、次々と人間を襲い食いまくる。

カンドゥは娘ヒョンソ(コ・アソン)の手を引いて逃げるが、他人の子ととり違えてしまい、その間にヒョンソは怪物にさらわれてしまう。

・・・といった具合に、パニック映画でありながら、脱力するような笑える部分が随所にある。

こうしたコミカルな部分に違和感を感じる人もいるかも知れない。

しかし、ポン監督は、こうした描写を入れることによって、“失敗したり、落ち込んだりするのが人間の人間らしい所なのだ”、“そんな落ちこぼれ人間でも、勇気を奮い起こして懸命に頑張れば、怪物だって倒せるのだ”と言いたいのかも知れない。

この、何とも頼りない一家が、さらわれたヒョンソを助ける為に、警察にも国家にも頼らず、武器を手に入れ、怪物と対決する中で、次第に家族の絆を取り戻して行く。
ちょっと笑福亭馬之助に似た(笑)一家の父親(ピョン・ヒボン)がなかなかいい味を出して好演している。

Guemuru1 ラストでは、3兄弟はそれぞれに力を合わせて怪物と戦い、ダメ人間だったカンドゥは愛する娘の為に獅子奮迅の働きをし、ナムジュは精神的にタフになって行き、結果として大活躍することになる。

(以下ネタバレになりますので、映画を観た方のみドラッグして反転させてください)

前半で描かれた、大学で民主化闘争をし、火炎ビンを投げたこともあるというナミル、アーチェリーの選手であるナムジュ…という設定がクライマックスでの伏線になっている辺りもうまい。

そしてラストも、普通ならハッピーエンドにする所を、批判が出るのを承知のうえであえてハズしている。

これも監督の狙いなのだろう。あれだけの死闘の中でヒョンソが都合よく助かる…というのはハリウッド的ご都合主義過ぎる―という事なのかも知れない。

こういうラストにしたことによって、この映画は単なるパニック怪物映画を超えて、現代社会の不条理、そして家族と言うもののありようを見つめた問題作になっているのである。無論、傲慢なアメリカという国や国家権力に対する批判精神を見ることも可能。

また、'50年代に盛んに日本、アメリカで作られたB級SF映画へのオマージュとしてみても面白い。さまざまな見方が出来る映画であるが、それもまたこの映画の奥の深さを示している…と言えるだろう。

SFXはかなりグレードの高い出来。それもそのはず、クリーチャー造形を「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング」などのWETAワークショップ、視覚効果を「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」などのハリウッドのオーファネージ社に外注しているのだから。手持ちで激しく揺れるカメラが追っかける怪物の映像はまるでドキュメンタリーを見ているかのようである。

ボン・ジュノ監督、まことにあなどれない異色の作家である。次回作が楽しみである。

 (採点=★★★★☆

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コメント

 ご無沙汰しております。トラックバック、ありがとうございました。このジャンルの映画としては、怪獣に焦点を置くか、人間ドラマに重点を置くかというスタイルが多いのですが、本作はどちらにも重点をおいていて、しっかりしたドラマになり得ていました。日本の怪獣のように馬鹿でかいと、街を作らねばならない。しかし、ちょうどいい体の怪獣で、だからこそ、人間ドラマもうまく描けたのでしょう。韓国映画が垢抜けてきました。これからどうなっていくのか。流行は定着しはじめたようですね。素晴らしい評論を読ませてもらいました。ありがとうございました。  冨田弘嗣

投稿: 冨田弘嗣 | 2006年9月18日 (月) 00:23

TBどうもでした~♪

ネットの掲示板なんかでは、評判エエみたいだったので観にいったんですけどね・・・僕の腐った感性にはヒットしませんでした。
ペ・ドゥナちゃんもずっとジャージ姿だし・・・

投稿: はっち | 2006年9月18日 (月) 09:35

>冨田様

いつもコメントありがとうございます。
ドジったり、うっかりミスしたりといった描写を絶妙に配しているからこそ、却って人間臭いリアリズムが生まれているのではないかと思います。怪物映画でもちゃんと人間を描ききるポン監督はやはり大したものです。

>はっち様

映画の受け止め方は人それぞれです。御自分の感性で正直に評価することはとても大事だと思います。私も、褒める声が多い映画に辛い点を付ける事もよくありますよ。
ただ、ラストのペ・ドゥナちゃん、とてもカッコよかったと私は思いますよ。拍手しそうになりましたし(笑)。

投稿: Kei(管理人) | 2006年9月18日 (月) 19:41

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