出張先で見つけたミニシアター・その2
先日紹介しましたミニシアター、津大門シネマにまた行って来ました(10月6日)。
作品は、新藤兼人原作・脚本・出演「陸に上がった軍艦」(監督:山本保博)。戦争の狂気をブラックな笑いで描いた、いかにも新藤兼人さんらしい佳作でした。
観終わったら、やっぱり前回と同じく、支配人の方が出口で丁寧に頭を下げておられました。
それで、思い切って支配人に声をかけ、いろいろお話を聞くことが出来ました。以下はその報告です。
支配人は、谷口さんという年配の方です。とても気さくで、物腰の柔らかい、そして映画に深い愛着を抱いている方でした。
この大門シネマは、まだオープンしてから3年足らず。
それ以前は東宝系の封切館だったそうです。
ご多分に漏れず、シネコンが出来て観客が減り、閉館していたのを、谷口さんが後を引き継ぎ、アート系のミニシアターとして再発足したのだそうです。
番組を見れば分かる通り、(→ http://tsudaimoncinema.fan.mepage.jp/schedule/flameschedule.htm)
かなりシブい、しかし映画ファンなら必見のミニシアター系の秀作が並んでいます。観客動員はあまり望めないようなラインナップです。
失礼ながら、経営的には大変なのでは…と聞くと、会員制を採用しており、既に会員は200名ほどになるとか(会員になると大人1,100円で観れます)。
そんなわけで、「シッコ」のような話題作になると結構な入りになるそうで、なんとか赤字にならずに行けているそうです。
そう言えば、前回観た「夕凪の街 桜の国」は私が観た回はまずまずの入りでした。
作品によっては、厳しい数字になる事もあるでしょう。
しかし、谷口支配人の温かい人柄と熱意は、きっと来られた観客に伝わるものと思います。1人でも多くの映画ファンが、このラインナップに目を留め、遠くからでも劇場に足を運んでくれる事を期待したいものです。及ばずながら応援したいと思います。
谷口支配人さま。お忙しい中、丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。津大門シネマが益々発展されることを祈りつつ…。
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コメント
大門シネマ支配人、谷口です。
こちらこそありがとうございました。過分のお褒めに預かり恐縮しております。月末までこちらにご滞在とのこと、是非もう一度お目にかかりたいと存じます。
投稿: | 2007年10月 9日 (火) 12:44