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2007年12月 4日 (火)

「椿三十郎」(2007)

Tubaki (2007年・東宝/監督:森田 芳光)

黒澤明監督の不朽の名作のリメイクであるのはご承知の通り。

私は、この企画が発表された時から、悪い予感がしていた。黒澤明ほどの天才監督はもう2度と現れないだろうし、三船敏郎ほどのサムライ・スーパースターも2度と誕生しないだろうと確信している。この2人が組んで作り上げた数々の傑作映画は、誰が観ても最高の芸術であり、最高のエンタティンメントである。まさに奇跡のコラボレーションである。

そんな作品をリメイクするくらいなら、オリジナルをリバイバル・ロードショーする方がよっぽどマシである。止めて欲しいと思った。

それも、これまでチャンバラ時代劇を撮った事もない森田芳光が演出し、やはりサムライを演じた事もない織田裕二が椿三十郎???
無謀である。身の程知らずである。あの天才、黒澤明ですら、いくつかの痛快時代劇を生み出すまでにどれほどの研究と苦労を重ねたか、分かってるのだろうか。(興味ある方は、橋本忍・著「複眼の映像」を一読のこと)

三船敏郎も、「椿三十郎」に至るまでに、夥しい数の時代劇に出演している。それだけでなく、「宮本武蔵」や、黒澤「隠し砦の三悪人」等の主演作によって、観客に“剣豪”“知将”のイメージが浸透しており、それ故、出て来るだけでオーラが漂い、観る前から既に、誰も適わない剣の使い手…である事が観客に伝わっているのである。―こういう三船のキャラクターをベースにして、黒澤明はあの「用心棒」、「椿三十郎」という稀代のヒーローを誕生させたのである。三船なくしてはこの映画は作られなかった
そういう下地があったからこそ、これらの作品は無類に面白く、未だに映画ファンに愛されているのである。

だから、リメイクするなら、三船に匹敵する剣豪役者が現れるまで待つか、さもなくば、ストーリーはオリジナルを生かしつつも、主演俳優(織田裕二)のキャラクターに合わせて脚本を大幅に改定すべきである。

ところが森田芳光は、元の脚本(黒澤・菊島隆三・小国英雄の共作)を一字一句変えずにそのまま映画化してしまった。悪い予感は的中してしまった。…織田裕二に、三船敏郎のキャラに合わせて書かれたセリフをそのまま喋らせ、三船の所作、立ち回りをそのまま演じさせてしまった。
―これがこの作品の致命的な欠陥である。

若侍たちに比べれば、ちょっと年上の兄貴にしか見えない織田裕二が、やたら大げさな身振りで肩をいからせ、刀を振り回しても、強いサムライに見えず、かつ頭が切れる策略家にも見えない。単に三船の物真似をしてるだけである。
さらには、黒澤は三十郎に、それまでの黒澤作品でも常に見え隠れする、未熟な若者を指導し、育てる、家父長のイメージをも与えているはずなのである(この関係がそのまま、次々作「赤ひげ」の三船-加山の関係に繋がって行く)。三十郎は、若侍たちにとって、父親的な存在でもあるのである。それ故、あの脚本をそのまま採用するなら、織田のキャスティングは間違っていると言わざるを得ない。

織田だけではない。その他の配役も多くは脚本とマッチしていない。

オリジナルの方は、俳優のキャラクターに合わせて脚本を書いたのかと思えるほど、絶妙なキャスティングであった。
神経質で小心な竹林は藤原釜足、老獪な黒藤は志村喬、そして黒幕・菊井は、一見人が良さそうで頼りがいのある人物に見えるが、実は腹黒いという役柄にピッタリの清水将夫。
対して新作は風間杜夫、小林稔侍、西岡徳馬…かなり格落ちのうえにイメージも合っていない。菊井は、見るからに悪役面の西岡ではダメなのである。そこが分かっていない。

そして一番大事なのが、ラストに登場する城代家老・睦田。冒頭で三十郎に「情けないツラをしてる」と図星を指され、そこから観客が抱くイメージを更にオーバーに表現した伊藤雄之助のマヌケ面メーキャップがポイントになっているのだが、新作では単に顔が長い点だけ共通の藤田まことをキャスティングしているのは、黒澤の意図をまるで理解していない顔が長くなくてもいい、情けないマヌケ面のメイクをこそ施さなければならないのである。

要するに、森田監督は、そうしたオリジナル脚本の意図をよく咀嚼もせず、安易にまるごと採用してしまったのである。
オリジナルに敬意を表して…と言えば聞こえはいいが、要するに頭を使う努力を放棄して単純コピーしているだけである。ヒッチコック監督の「サイコ」を、アングル、カット割、編集ともオリジナルそのまんまリメイクしたガス・バン・サント版「サイコ」とやってる事は変わらない。

オリジナルの黒澤作品が、脚本チームが苦吟に苦吟を重ね、“無から有を生み出す、生みの苦しみ”を経て作品を創造した事に比べ、、あまりに楽をし過ぎではないか。せめて、オリジナルにはなかった、新しいストーリー展開とか、最新のCG技術を活用し、見た事もない斬新な殺陣を考案するとか…の工夫をすべきではなかったか。ラストの殺陣はそれなりによく考えたとは思うが、オリジナルを最初に観た時の驚きと興奮には遥かに及ばない。

絵画に例えれば、本作は元の作品をそのまま模写した複製絵画のようなものである。見た目は本物そっくりなので、素人が見れば素晴らしい出来だ…と感動するかも知れない。しかし本当の感動は、本物をじっくり眺めてこそ得られるものである。

まだ黒澤作品を観ていない方がいたら、是非、黒澤明監督のオリジナルを、本物の「椿三十郎」を観て欲しい。いかにオリジナルが素晴らしいか、実感できるはずである。  

 (採点=★☆

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(付記)本稿で書ききれなかった、「椿三十郎」に関するあれこれを、別項に纏めましたのでお読みください。
   ・「椿三十郎」について語りたい2,3の事柄
   ・またまた「椿三十郎」

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コメント

トラックバック、コメント、ありがとうございました。映画を観て帰ったのは夜中で、くたくただったのだけれど、床の中でアレコレ考えていると、とても寝ている場合ではなく、朝まで書き綴ってしまいました。本作だけを観れば、脚本が優れているので面白いのでしょうが、優れた脚本だけでは良い映画はできないのだと知らされた次第。つまり、これまでも、優れた脚本でありながら、キャスティングや監督により、凡作になった映画が多く存在しているのだろうと思いました。昨年に続き、東宝のお正月映画はリメイク。リメイクがお正月、お盆を飾るようでは・・・。東宝は、ぜひ、オリジナルをデジタルリマスターで、単館でもいいから、かけてほしいと思いました。次は「用心棒」・・・このまま、同じ主演、監督でやるのでしょうか。黒澤明監督の名は、亡き後、よってたかってどうされてしまうのでしょうか。寂しすぎます。  冨田弘嗣

投稿: 冨田弘嗣 | 2007年12月 4日 (火) 22:26

書き込み及びトラックバック有難う御座いました。

三十郎と室戸の決闘シーン、脚本の描写及びその背景をKei様の書き込みで初めて知り、勉強になりました。双方の思いが”あの一瞬”を呼び起こし、そして三十郎が結果的に勝てたという事なのですね。それが判ると余計に、今回の作品の物足りなさを感じてしまいます。

映画だけでは無く、ドラマ等でも過去の名作のリメイクが目立ちます。「芸術とは過去の作品の模倣から始まる。」と言いますが、現在のリメイク・ブームは作り手達の想像力の枯渇から来る、安直なリメイクという気がしてならず、仰る様にあの世で黒澤監督も嘆いている事でしょう。

今後とも何卒宜しく御願い致します。

投稿: giants-55 | 2007年12月 7日 (金) 22:01

>冨田さん
いつも書き込みありがとうございます。
元の脚本は確かに素晴らしいのですが、もともと三船が演じ、黒澤が演出する事を前提に書かれたはずで、それを演出タイプがまったく違う森田監督がそのまま使った点で既に軋みが生じてしまってます。
時代劇を撮り慣れている監督(例えば市川崑)が撮ればまだマシだったかも…。

>giants-55さん
ようこそいらっしゃいました。
>現在のリメイク・ブームは作り手達の想像力の枯渇から来る、安直なリメイクという気がしてならず…
仰るとおり、コンセプトは継承しても、脚本・演出はオリジナリティに溢れた、新しい解釈を取り入れるべきです。その点、「座頭市」をまったく新しい発想で再構築した北野武はやはり天才だと思います。

こちらこそ、これからも宜しく御願い致します。

投稿: Kei(管理人) | 2007年12月 9日 (日) 03:39

私も、この企画が発表された時から悪い予感がしていた。森田芳光がどのような傑作を作ったとしても、黒澤明を絶対視する盲目的なファンたちに血祭りにあげられるだろうと。案の定である。オリジナルの脚本を使用しながらも、現在の世相を反映した見事な現代版『椿三十郎』を作り上げ、かつ時代劇など一度も見ことがないような若者たちに時代劇の面白さをわかりやすく伝え、黒澤明という偉大な監督、そして黄金時代の日本映画の魅力を広く啓蒙しようとした森田芳光の意図をまるで理解しようとせず、粗探しに明け暮れ、悦に入っている自称「玄人」が実に多い。その論旨もオリジナルとの違いを指摘するだけの狭量なもの。時代は変わったのだ。演出もキャストも変わって当然である。それが許せないのであれば、一生「三丁目の夕日」でも見ながら、過ぎ去った時代を懐しみ、止まった時間の中で生きていけばいい。三船三十郎の家父長的なリーダー像は確かに魅力的だった。だが、星一徹がすでにギャグとしてしか消費されない現代においては、三船三十郎のような人物像はファンタジーでしかなくなってしまった。「負け組」に所属するフリーターのような中年男でありながら、弱者の頼もしい味方となり、理不尽な社会悪と戦う織田三十郎こそ、格差社会の現代に求められているヒーロー像に相応しい。三悪人も同様だ。森田版に登場する三悪人は、賞味期限や耐震強度を偽装する現代の小悪党そのもの。あれも現代におけるリアリティのある悪役像であろう。21人斬りに込められた意図もまったくわかっていない。織田三十郎が斬っているうちに疲れヨタヨタしているのは、彼が単なる剣の達人などではなく、無用な殺生を好まず、本来なら刀を鞘にしまっておきたいと考えている人物だからであり、同時にそれはラストへの重要な伏線になっている。あのラストシーンは、報復という名の正義がまかり通り、国家による大虐殺が行われている現代に向けられた、実に真摯なメッセージが込められたものだった。大流血しなかったのは、R指定を逃れるためだけでないのは明白である。黒沢三十郎は素晴らしい。だが、森田三十郎も素晴らしい。もしも今、新作として二つの作品が同時に発表されたとしたら、幅広い世代に支持を得られるのはどちらだろうか。必ずしも黒澤版とは限らないのではないか。「映画」とは時代の映し画(うつしえ)のはず。でなければ、新しい映画を見ていく意味などない。そういう森田監督の細心の配慮を、貴方は全然理解していない。まったく困ったものである。やれやれ…。なんて、つい挑発的に書いてしまったのは、貴方の感想を読んで悲しくなってしまったから。「映画なんて所詮お祭りである。頭カラッポにして、笑って楽しむべし」と書いていたではないですか。森田三十郎は、まさしくそういう作品だったと思うのですが。妄言および長文多謝。

投稿: 通りすがり | 2007年12月11日 (火) 14:23

通りすがりさん、書き込みありがとうございます。

長文のご意見拝見しました。
映画の見方は人それぞれです。ある作品について誉める人、貶す人、それぞれあって当然です。この作品が面白かったと思う方も沢山おられるでしょうし、私と同様、ダメだったと思う方もまた多くおられます。いろんな意見があって、それに反論する方が出てきてもいいと思います。従って、あなたがここに、私の拙い文章に対して自分の思った事を正直に書かれる事はとてもいい事だと思います。歓迎いたします。

実は、私も森田芳光監督の大ファンです。デビュー作「の・ようなもの」以来ほぼ全作をリアルタイムで見てきました。
「家族ゲーム」「それから」で映画賞を総ナメした時には喜びました。新世代の素晴らしい作家が登場した、これで日本映画も良くなる…と期待しました。
ところが、その後の低迷にはがっかりしました。良かった…と思った作品は「ときめきに死す」「(ハル)」「刑法第三十九条」くらいのもので、あとは期待を裏切るものばかり。「愛と平成の色男」や「模倣犯」のグチャグチャぶりには悲しくなりました。日本映画を背負って立つべき天才が何をやってるんだ…と、私は悔し涙さえ流しましたよ。
「椿三十郎」を撮るのも結構です。しかしそれなら、元の脚本をいじってもいい、森田流の解釈で、黒澤映画とは全く違った、新しい「三十郎」を作って欲しかった。…それがあの結果です。
森田スタイルはどこにも見られません。黒澤作品のまるまるコピーです。笑える所も、黒澤シナリオのままです。押入れ侍もオリジナルの小林桂樹のそのまんまです。ほんの少しだけ、オリジナルと変えた所がありますが、そこすら森田らしさは皆無です。却ってオリジナルよりつまらなくなってます。
>時代は変わったのだ… おっしゃる通りです。だから変えないといけないのです。変えて欲しかった。だが森田監督は変えなかった。何で森田流の、黒澤と違う三十郎を作ってくれなかったのか…悔しい思いです。
役者も時代も変わっているのに、元の脚本をそのまま使うから、まるでチグハグ、合っていません。
例を挙げるなら、保川が吐きすてる「バケモンだぜ、ありゃ」。三船ならまさしく得体の知れない恐ろしさが感じられますが、織田がバケモノに見えますか? 織田のセリフにおける語尾の「…だぜ」。似つかわしくないと思いませんか?時代からズレていませんか? これらを平気で使ってしまう所に森田のセンスの衰えが伺えると思うのですが。あなたはあれで正解とお思いでしょうか?
>織田三十郎が斬っているうちに疲れヨタヨタしているのは、彼が単なる剣の達人などではなく、無用な殺生を好まず、本来なら刀を鞘にしまっておきたいと考えている人物だからであり…
?これはおかしいでしょう。無用な殺生を好まないのなら何で21人全員を斬り殺したのですか?しかも罪もない門番までも。
あなたの解釈なら、室戸を騙す事を諦めて、ここは峰打ちで数人を気絶させ、逃げればいい訳でしょう。そういう風にストーリーを変えたのなら納得ですが、逆にオリジナルより大勢の人間を殺してます。
黒澤は、三十郎を人間離れしたスーパーマンとして描いてます。1本の刀で無限に人を斬るし疲れも見せません。まさしく“笑って楽しめるお祭り映画”になってます。だから大勢死んでも陰惨さがなく、カラッとしてるのです。
森田作品は、ヘタにリアリズムを入れるもんだから却ってつまらなくなってます。中途半端なんです。
ラストのあなたの解釈、本当に森田監督、そう思って作ったのでしょうか? だったらやはりここも室戸を斬らず、峰打ちで倒せば良かったのでは? ほとんど人を殺さない三十郎…面白いじゃないですか。そういう風に作ってくれれば、私は本作を大いに評価します。
だけど森田監督はそうしなかった。安易に黒澤作品をそのままなぞってしまった。作家の主体性を放棄してしまった。そこが悔しいのです。(ついでですが、室戸の刀を鞘に戻したあのラスト―あれでは室戸は刀を抜くヒマもなく斬られた腑抜け侍として蔑まれ、もし彼に家族がいたなら一族の体面として斬った相手に対して報復せざるを得なくなります。あなたの解釈とは逆の結果になると思うのですが…)
森田監督には、日本映画を背負って立って欲しい、黒澤のように海外からリスペクトされる作家になって欲しい。くだらない通俗作品なんかに寄り道せず、オリジナリティ溢れる秀作を連打して欲しい…。そう痛切に思っているからこその厳しい叱咤のつもりなのです。

最後ですが、「通りすがり」なんて匿名は使うべきではないと思います。HNでもいいから普通の名前を使って欲しかったですね。

投稿: Kei(管理人) | 2007年12月11日 (火) 23:34

私は『愛と平成の色男』も『模倣犯』も面白かったですよ。世間的な評価は芳しくなかったようですが、むしろ森田芳光の作家性が発揮された意欲作だと考えています。森田流のスタイリッシュなセンスが炸裂した『愛と平成〜』なんて日本映画には珍しい軽さに徹した洒落たコメディの逸品だと思いますし、何度見ても楽しいです。もちろん『家族ゲーム』のように、その独特の感性が多くの人に受け入れられる作品もあれば、そうでない作品もありますが、くだらない通俗作品と断罪されるような作品は一本もないと思います。『椿〜』も同様です。私はこのリメイクに賭けた冒険心や勇気に感動しました。きっと貴方とは映画観や作家性に関する考え方が著しく異なるのでしょうね。ただ、大きな期待ゆえの厳しい叱咤であることは理解できました。ご指摘された箇所についても興味深く拝見しました。これから何度も作品を見ながら森田監督なりの意図を読み解いていきたいと思います。丁寧なご意見ありがとうございました。

投稿: 通りすがり改めラ社 | 2007年12月12日 (水) 12:21

こんにちは。
先日日比谷での黒澤明生誕100年記念上映で、<椿三十郎>を見て来ました。
以前こちらで<2007年版>の記事がUPされていたのを思い出しお邪魔しました。
<2007年版>は見ていないので何とも言えませんが、オリジナルについてのあれこれ、楽しく読みました。大変勉強になりました。
初心者にはありがたい限りです。
(Keiさんには、以前<ホリデイ>でも勉強させてもらいました)
<椿三十郎>は、とにかく理屈抜きにおもしろかったです!
<用心棒>も見ていないので見なければ。

投稿: ナンシー☆チロ | 2010年4月22日 (木) 21:09

◆ナンシー☆チロさん、お久しぶりです。
黒澤オリジナル「椿三十郎」ご覧になられましたか。私の拙文が参考になったのなら幸いです。
是非、他の黒澤作品もご覧になってください。「用心棒」もお奨めです。ちなみに、私の個人的ベストワンは「天国と地獄」です。

投稿: Kei(管理人) | 2010年4月25日 (日) 22:32

椿三十郎は初見の時からコメディ映画と思っている。クスリと笑いたくなるコメディ映画に抜群のセンスを持つ森田芳光監督はまさに適任。実際その仕上がりは見事であった。
他の監督には出来なかっただろうし、森田監督もまた他の作品なら監督をしなかったはずだ。コメディ時代劇「椿三十郎」だからこそ森田映画になり得たのだ。
隠し砦の三悪人のくだらないリメイクと比較すれば脚本をいじくり回さないことの正解がわかる。いじりようがなく完璧なのだ。それに気づかないバカな監督やプロデューサーがわんさといる中で、森田と角川の英断は素晴らしい。
一太郎の顔演技はいただけないが、映画全体の仕上がりは私にとって満点をあげられる。

投稿: 森田フリーク | 2015年8月 7日 (金) 02:58

◆森田フリークさん、こんばんは。
お名前からして、森田監督の大ファンなんでしょうね。私も同様です。大ファンだからこそ、ダメな映画を撮った時には厳しい書き方もします。私のこの映画についての感想は上に挙げた通りで、追加する事もありません。
いつも書いている事ですが、映画の感想は人それぞれ。1本の映画を絶賛する人もいればクソミソに貶す人もいます。それでいいと思います。ただ、私のポリシーは、貶すにしても、愛情を持って批判する、これを守って行きたいと思っております。いろんなご意見、歓迎です。これからもご意見、ご感想お寄せください。よろしく。

投稿: Kei(管理人) | 2015年8月 8日 (土) 22:29

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