私が選ぶ '00年代ベストテン
今年もあと少しで終わりですね。
恒例の、2009年度マイ・ベストテンを発表しようと思ったのですが、
いつも覗いてる Studio Yunfatさんの所で、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」をブロガーに呼びかけて募集しているのを見つけて、
そういえば、今年はゼロ年代の最後の年でもありましたね。たしか「映画秘宝」でもゼロ年代ベストテンを発表しておりました。
そんなわけで、ゼロ年代最後の年にふさわしく、私が選んだ、00年代ベストテンを発表いたします。
かなり悩みましたが…
[日本映画・00年代ベストテン]
① おくりびと
② たそがれ清兵衛
③ 愛のむきだし
④ フラガール
⑤ 顔
⑥ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦
⑦ ALWAYS 三丁目の夕日
⑧ パッチギ!
⑨ ゆれる
⑩ GO
次点 千と千尋の神隠し
[外国映画・00年代ベストテン]
① グラン・トリノ
② ミリオンダラー・ベイビー
③ 硫黄島からの手紙
④ 父親たちの星条旗
⑤ スペース・カウボーイ
⑥ 母なる証明
⑦ 殺人の追憶
⑧ グエムル -漢口の怪物‐
⑨ 善き人のためのソナタ
⑩ チェンジリング
次点 少林サッカー
日本映画は順当な所でしょうが、
外国映画に関しては、なんじゃこりゃ…と思った方もいるやも知れませんが、
00年代とは、まさにクリント・イーストウッドの10年、であったというのが私の結論であります。
とにかく、キネ旬ベストテンを眺めても、
2000年ベストワン「スペース・カウボーイ」
2004年ベストワン「ミスティック・リバー」
2005年ベストワン「ミリオンダラー・ベイビー」
2006年ベストワン「父親たちの星条旗」
同年ベスト2位「硫黄島からの手紙」
とまあベストワンになること4回!これに恐らく100%間違いなく、2009年度ベストワンは「グラン・トリノ」が獲得するでしょうから、
この10年のベストワンの、なんと半分をイーストウッド一人で独占する事になるわけです。驚異的な記録です(しかも70才を超えたジイサマですよ!カールじいさん以上のスーパーパワーです(笑))。
これらの他にも、「ブラッド・ワーク」(2002)もあるし、公開は来年になりましたが、2009年度製作の「インビクタス/負けざる者たち」も含めれば、10年間に9本も映画を監督して、凡打が1本もない、打率9割、長打率30割(ベストワンをホームランとみなして)に匹敵する、まさに夢のようなスーパーマンぶりを発揮していると言えます。
00年代=イーストウッドの10年、という形容も誇張ではない事がお分かりいただけると思います。
マイ・ベストテンの残りの4本のうち、3本をポン・ジュノ監督作品が占めてしまいましたが、彼もイーストウッドに負けず劣らず凄い。
2004年ベスト2位「殺人の追憶」
2006年ベスト3位「グエムル -漢口の怪物‐」
そして恐らく「母なる証明」は予想では2009年度キネ旬ベスト2位あたりに来るでしょう。
つまり、どれもイーストウッド作品がなかったら、すべてベストワンに選ばれていた(2009年は予想)わけです。
なんとも不運な人ですねぇ(笑)。こんなに運の悪い監督も珍しい。
そんなわけで、総括するなら、00年代の外国映画は、まさしくC・イーストウッドと、ポン・ジュノが席捲した時代であった、という事になるでしょう。
こういうスーパーマン的監督が、来る2010年代には日本にも登場して欲しいものです。
では、1年間ありがとうございました。来年もよいお年を。 m(_ _)m
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コメント
すいませんが、「トランスフォーマー」のような、CGタップリのアクション映画にも温かい目で見てください。これらの作品を価値のない作品と切り捨てる事は、どうかと思います。
投稿: 名無しごんべい | 2010年1月 1日 (金) 07:07
エントリーありがとうございました!!
イーストウッドの10年。全くその通りな印象。この10年って映画史もののイーストウッドレジェンドだったんじゃないでしょうか
ポン・ジュノもすごかった10年でした。「ほえる犬は噛まない」も「TOKYO!」もありましたもんね!
「母なる証明」は私の住む松本ではこれから公開。楽しみです。
今年もよろしくお願いします
投稿: しん | 2010年1月 3日 (日) 01:25
◆名無しごんべい さん
私、CGタップリのアクション映画は好きですよ。「アバター」はベストテン上位に入れてますし。ピクサーのCGアニメも、スピルバーグの映画も大好きです。CG映画を価値がないと切り捨てた覚えはないんですがね。
上記00年代ベストにも、CGタップリの「グエムル」もちゃんと入れてますよ。
問題は、映画として感動を与えてくれて、何時までも心に残り続けているかどうかという点です。CGはあくまで作品を補完する手段であって、CGしか記憶に残らないようでは困るのですね。
そうやって選んだのが上記の作品群というわけです。
てことで、今年もよろしくお願いいたします。
投稿: Kei(管理人) | 2010年1月 3日 (日) 17:01
◆しんさん
コメントありがとうございます。
地方にお住みだと、ミニシアター系の作品がなかなか回って来なくて、不自由されてると思います。私も実家が地方で、たまに田舎に帰ると、いい作品が観られなくて欲求不満になってしまいます。お気持よく分かりますよ。
「母なる証明」、傑作なのは保証しますが、出来るだけあまり情報を仕入れずに、ブログ記事にも目をつぶって白紙でご覧になる事をお奨めします。
では、今年もよろしく。00年代ベストテンの集計結果を楽しみにしております。
投稿: Kei(管理人) | 2010年1月 3日 (日) 17:21
おもしろそうだったんで僕も参加させていただいたんですが、僕も結局イーストウッド作品が多くなってしまいました(笑)。
イーストウッドの映画ってのは、いつ観ても良いと思える、それこそ10年後にまた観ても良いと思えるような映画ばかりなんですよね。そういう意味ではこういう企画とか「オールタイムベスト」ではどうしても印象が強くなります。
褒め過ぎましたか。
僕は「雪に願うこと」や「ぐるりのこと。」を選択して「ああ、僕は再生物語みたいなのが好きなんだ。」と気付いたりして、良い企画でした。
投稿: タニプロ | 2010年1月10日 (日) 01:05