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2012年4月19日 (木)

「アーティスト」

Artist_22011年・フランス/配給:ギャガ
原題:The Artist
監督:ミシェル・アザナビシウス
脚本:ミシェル・アザナビシウス
撮影:ギョーム・シフマン
音楽:ルドビック・ブールス
製作:トマ・ラングマン

モノクロ・サイレント、スタンダード・サイズ画面と、クラシックなスタイルで作られたちょっと小粋なラブストーリー。2011年の第64回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した他、第84回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞ほか5部門を受賞。フランス映画として初の米アカデミー作品賞受賞作となった。監督は06年の第19回東京国際映画祭グランプリ受賞作「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」のミシェル・アザナビシウス。

舞台は1927年のハリウッド。スター俳優のジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は女優志望のペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)に興味を惹かれ、やがてジョージの助言もあって彼女は徐々に映画女優として頭角を現して行く。折しも映画産業は無声からトーキーのへの移行期。ジョージの所属する映画会社・キノグラフは以後全製作作品をトーキーにすると宣言する。無声映画に固執し続けるジョージは非トーキーで自らの監督・主演作を作るが興行的に大失敗、落ちぶれていく一方で、ペピーはスターダムを駆け上がって行く…。

心に沁みる秀作だ。モノクロ・サイレントという、今の時代には受けそうもないハンディをあえて課して、それでいて、どんなカラフルで賑やかな映画よりも楽しめ、観終わってもいい気分になれる。アカデミー賞で作品賞等主要部門を獲得したのも納得出来る。

 
偶然だろうが、本年度のアカデミー作品賞レースを競ったのが「ヒューゴの不思議な発明」と本作と、どちらも昔のサイレント映画にオマージュを捧げた作品であるのが興味深い。
ただ、作品フォーマットはまるで正反対。片やカラー・ワイド、最新のデジタルCGをフル活用したSFX、おまけに3D映像と最先端映像技術のオンパレード、片やモノクロ・スタンダード画面にサイレント、と正に対照的。それぞれに楽しめる良作である。どちらがいいかというのは個人の好みだが、カラー・ワイド画面に慣れた観客は、モノクロ・サイレントは地味で面白くない、と思う方もいるだろう。が、クラシックなモノクロ映画を愛好する古くからの映画ファンなら、間違いなく本作は楽しめるはずである。

 
お話そのものは、特に新味はない。人気絶頂だったスターが、時代に取り残され、落ちぶれ、どん底を味わうが、やがて周囲の善意に支えられ、再起する…というよくあるパターンである。実話やフィクションも含め、昔からその手の映画は多数作られている。
サイレントからトーキーに移る時期を舞台にしたものなら、MGMミュージカル「雨に唄えば」という傑作がある(こちらはカラーで歌もセリフも一杯)。

だが、この映画の秀逸な点は、そのお話を、サイレント映画の利点(と言うか持ち味)を最大限に生かして、それ故に今の時代においてはかえって新鮮な感覚で楽しめる映画になっている点である。

出演者たちのセリフは当然聞こえない(どうしても最小限必要な場合だけ字幕が入るが)。それをカバーする為、俳優たちは身振りや表情、演技で観客に伝えようとする。よって、より演技力が要求される。
そして演出も、さまざまなイメージショットやモンタージュをうまく配して、状況を画で伝えようとする。

例えば、ジョージが落ち目になりかけた頃には、ジョージが階段を下りるシーンが何度か登場し、一方ペピーの方は、溌剌と階段を駆け上がるシーンを挟む事によって、人気の上昇ぶりを象徴させている。
他人から嘲り、笑われているのでは、とジョージが悩むシーンでは、笑う口元がモンタージュされる。

人気がある時のジョージは、白黒のコントラストのはっきりした衣裳を着ているが、落ち目になると服装もグレーがかったものになる。

愛犬(アギー)をパートナーにしたのも正解。イヌは喋れないから、仕草や態度で必死に意思を伝えようとする。その名演技も相まって、ジョージの苦境がより観客に伝わる事となる。

こうした具合に、あらゆる物語の展開を映像で分かり易く表現しているが故に、セリフがまったく無くても、観客は状況が十分に理解出来る。

むしろ、セリフがない分、観客は登場人物が「多分こう喋っているのでは」といろいろと考察し、また色がない分、実際の色はどんな色だろうかと想像したりで、観客自身も映画の中に参加しているとも言えるのである。

昨今の、セリフやCG等による具体的映像イメージが一方的に、洪水のように押し寄せる映画では、観客は受け身一方であるが、本作では観客も能動的に頭を働かせ、不足するセリフや色彩やイメージを脳内で補完する作業を楽しむ事となる。
これはきわめて、刺激的な体験なのである(注1)

トーキーになり、カラーになり、やがて音も立体音響になり、些細な音も耳に入るようになって、情報量は格段に増えたが、その分我々観客は、何か大切なものを失ってしまったのではないだろうか(注2)
これは、物は溢れ、生活は豊かになったが、心の豊かさを失ってしまった現代の状況とも共通するポイントではないかと思う。

 
映画そのものも楽しんだけれど、観終ったあとに、“映画とは何なのか。映画はどこに行こうとしているのか。素朴だった映画の原点に戻って、いま一度考え直すべきでは”
…そんな事まで考えさせてくれた本作は、私にとって、本年もっとも考えさせられた、問題作なのである。    (採点=★★★★★

 
(注1)
アメリカ等諸外国では、サイレント映画の上映館では、まったく音がないのが普通で、たまにステータスの高い映画館では本作の冒頭にもある通り、音楽の生演奏を付加するケースもあった。
一方、日本では活動弁士がいて、声色を使ったり、名調子で状況説明を行う事が多かった。親切ではあるが、上記のように観客がセリフを想像するのもサイレントの楽しみ方、という観点で見れば、余計な事である。もっともこれは、講談や浪曲という、語りの芸が発達した我が国独特の大衆芸能の伝統から生まれた、とも言えるのだが。

(注2)ジョージのように、トーキー化に抵抗した映画人も少なからずいた。例えばチャールズ・チャップリンはトーキー全盛になっても、「街の灯」(1931)、「モダンタイムス」(1936)と、サイレント映画のスタイルを頑なに守り通した(正確には音楽が入ったサウンド版だが)。チャップリンが初めて本格的なトーキー映画を製作したのは、1940年「独裁者」からである。
我が国でも、トーキー化は1931年の「マダムと女房」から始まり、以後ほとんどの映画はトーキーになるが、小津安二郎はそれから後も数年に亙ってサイレント映画を作り続け、ようやくトーキー映画を作ったのは1936年「一人息子」からである。小津はまた、横長のシネマスコープが全盛になっても、スタンダード・サイズにこだわり続け、とうとう死ぬまでシネスコ映画は撮らなかった。

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(さて、お楽しみはココからだ)

アザナビシウス監督は、本作製作に際し、200本ものサイレント映画を見まくったそうだが、そのせいもあって、至るところに過去のサイレント映画へのオマージュが散りばめられ、古い映画を観て来たコアな映画ファンであるほどより楽しめる作品にもなっている。

ジョージは、サイレント映画の代表的スター、ダグラス・フェアバンクスがモデルになっていると思われる。ジョージの主演した作品の中に、黒マスクのヒーローが活躍するものがあるが、これはフェアバンクスの代表作「奇傑ゾロ」(1920)がネタ元だろう。

Markofzorro_3

ジョージの姓、ヴァレンティンは、これもサイレントの大スター、ルドルフ・ヴァレンティノから拝借したと思しい。

芸の細かい所では、冒頭のメイン・タイトルとそれに続くクレジット・タイトルも、サイレント映画の典型的なスタイルに巧妙に似せてある。

中盤、ペピーがジョージの楽屋で、彼の衣装の袖に自分の腕を通すシーンは、1927年のサイレント映画「第七天国」の中の同様のシーンへのオマージュである。ちなみにこの作品の中には、主人公たちが階段を何階も上がる所を、カメラが外側から追いかける、というこれまた似たシーンも登場する。

ラストで、ジョージとペピーが揃ってタップを踊るシーンは、戦前のフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのコンビによるダンス映画を彷彿とさせる。振付もアステア&ロジャースに似せている。その後、ジョージが手を広げてクルリと回る振付はジーン・ケリー風となる。言うまでもなく、ジーン・ケリーは「雨に唄えば」の主演役者である。

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コメント

山形県の「鶴岡まちなかキネマ」でも
6/2から公開、久々ヨメと鑑賞しました。
R指定で肉感的な作品が増え辟易してましたが
本作は本当に純な物語で後半は泣き通し。
サイレントの台詞を想像する体験は新鮮で
しかも心の琴線に充分触れました!

投稿: ぱたた | 2012年6月 7日 (木) 14:37

◆ぱたたさん
6月からようやく公開ですか。
地方は公開が遅れがちですね。まあ地味な作品ですから、公開されただけでも有難いですね。
>サイレントの台詞を想像する体験は新鮮で
しかも心の琴線に充分触れました!

これは私も全く同感で、言ってみれば、小説を読んで、映像を想像する体験に近いですね。そうした、想像力をかき立てる手法が、人の感性を豊かにするものだと確信しています。
こういう映画が、ジワジワと観客を集めてヒットしてくればと願っています。

投稿: Kei(管理人) | 2012年6月10日 (日) 17:19

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