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2012年5月29日 (火)

「メン・イン・ブラック3」

Mib32012年・アメリカ/製作:コロムビア=アンブリン
配給:東宝東和
原題:Men in Black III
監督:バリー・ソネンフェルド
原作:ローウェル・カニンガム
脚本:イータン・コーエン
音楽:ダニー・エルフマン
特殊メイク:リック・ベイカー
製作:ウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルド
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、G・マック・ブラウン

地球に生息する異星人を監視する極秘組織「MIB」のエージェントの活躍を描く人気SFアクション・コメディのシリーズ第3作。主演のウィル・スミス&トミー・リー・ジョーンズ、製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、監督バリー・ソネンフェルドはいずれも前2作から引続き参加。

エージェントJ(ウィル・スミス)とK(トミー・リー・ジョーンズ)のコンビは今日もエイリアンたちを監視し、その暴走を取り締まるべく奔走していた。その頃、Kが40年前に捕らえ、月の刑務所に収監されていた凶悪エイリアン、ボリス(ジェマイン・クレメント)が脱獄し、Kに復讐すべく地球にやって来ていた。Kの様子がおかしくなったある日の翌日、Kの姿は消え、JはMIBの上司から、「Kは40年前に亡くなった」と聞かされる。同じ頃、エイリアンの侵略が一斉に始まり、地球は未曽有の危機に陥る。JはKの、そして地球の危機を救う為、40年前の世界にタイムスリップを試みる…。

1作目、2作目とも観ているはずなのだが、ニューラライザーで記憶を消されたかのごとく(笑)、まったく内容は覚えていない(てか、あのペンライト様のスティックがニューラライザーてことも忘れてた)。
そのくらい前作の印象が薄かったので、あんまり期待しないで観たのだが、これがなんと予想を裏切る面白さ。多分シリーズ中最良の出来ではないか。最後はちょっぴり泣ける感動のシーンも用意されている。

(以下ネタバレがあります。注意)
今回は、悪玉ボリスが過去に行って歴史を変えてしまった為に、現在が大変な事になってしまい、それを修正すべくJも過去にタイムスリップし、Kを救おうとする…というタイムスリップ・ネタなのだが、このプロット、よく思い出せばタイムトラベルSFの傑作「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2」(ロバート・ゼメキス監督)とそっくりである。ま、同作も本作も、共にS・スピルバーグ製作総指揮、製作会社もスピルバーグ率いるアンブリン・エンタティンメントなのだから、「バック・トゥ-」のキャッチコピーに倣えば“スピルバーグがまたやった”という事なのである(笑)。

そう考えれば、他にも共通点は多い。本作では、タイムスリップする為には猛スピードで落下する事が条件なのだが、「バック-」もデロリアンを猛スピードで走らせることが必要だった。本作では、悪人によって歴史が変えられ、Kは過去に死んだ事になるのだが、「バック-」でも歴史が変わった事でマーティの父は死んだ事になっていたし、本作のクライマックスではアポロ11号の発射台の上でのぶら下がりサスペンスがあるが、「バック-」のクライマックスでも、マーティは敵の車にぶら下がってハラハラドキドキの大アクションを展開していた。

また、本作では1969年に飛んだJが、その時代の風俗、ファッション、音楽などのカルチャーに出会うシーンを丹念に描いているが、こうした描き方も、1955年の風俗や音楽をじっくり見せた「バック-」(特に1作目)と共通するものがある。

 
…とまあ、いろいろとお楽しみは多いが、本作の面白さは、むしろ本筋のストーリー展開の方にこそある。

要約すれば、“世界征服を企む悪のボスに対して、政府のエージェントが戦いを挑み、大アクションの末に遂に悪を倒し世界の危機は回避される”という物語なのだが、これはまさにスタンダードな冒険活劇―中でも、007に代表される、スパイ・アクションもの―の王道パターンである。

“エージェント”という言葉自体、“諜報員”とも訳されているように、スパイを指す用語である('70年代にTVで流行ったスパイ・アクション「秘密諜報員」の原題は"Secret Agent Man"である)。悪玉のボリスが、他のエイリアンと違って人間と同じ体型をしているのも、この物語がエイリアンものというより、スパイ・アクションに近い事を示している。

そう言えば、007第1作「ドクター・ノオ」は、“ケープカナベラル基地から発射されるロケットの弾道を狂わす電波を発信する、敵の要塞に潜入するボンドの活躍”を描いた物語だった。
ちなみに、本作のクライマックスの舞台となる、アポロ11の打上げ基地、ケネディ宇宙センターは、なんとそのケープカナベラル基地の隣に併設されているのである。
(思えば、007シリーズには、この第1作の他にも、第5作「007は二度死ぬ」、第11作「ムーンレイカー」と、宇宙ロケットやスペース・シャトルがよく登場するのである)

ついでに、宿敵ドクター・ノオもボリスと同じく、片腕の先を失っている

Jの本名が、007のボンドと同じ“ジェームズ”であるのも、そう考えればもう偶然とは言えない気がする。

こうした、娯楽活劇の王道パターンをきっちり踏まえている上に、さらにタイムスリップ・ネタも巧みにちりばめているのだから、面白くならない訳がない。

さらに素晴らしいのは、最後[Kをかばってボリスの犠牲になった黒人警備責任者が、実はJの父親だと分かり、父が亡くなった事を知らない子供のJに、若いKが励ましの言葉をかけるシーン。]ここは泣ける。1、2作目はどちらかと言うとおバカ・コメディ・レベルだったが、本作はスリリングなジェットコースター的展開と、感動出来る人情ドラマの要素が加わり、ぐっと作品的厚みが増している。さまざまな伏線も巧みに網羅した脚本(イータン・コーエン)の見事さが光る。

タイムトラベルSFと、スパイ・アクションが好きな方には特にお奨めの、思わぬ拾い物の快作である。   (採点=★★★★

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ところで、タイムトラベルものには、どうしてもタイム・パラドックスに関する突っ込みどころが生じてしまうのは仕方のないところであるが、ブロガーの間でいろいろ突っ込まれている点について、私なりの解答をしておきたいと思う(あくまで個人的な考えである点は先にお断りしておく)。

まず、ラストにおいて“父親を殺されたJは、もう一度過去に戻って、父親を救う事を考えなかったのか”という点。

確かにそういう方法も取れなくはないが、そうすりゃせっかくの感動がぶち壊しになってしまう(笑)。
それと問題なのは、父親を死なせない未来が出来てしまうと、“歴史を変えてしまう”事になる。その結果、子供のJとKも出会う事がなくなり、JがMIBに入る事もなくなってしまうのではないか。
些細な事はともかくとして、“歴史は変えてはならない”というのがタイムスリップの鉄則であるのだから、父の死は運命として受け入れざるを得ないのである。
もっとも、“エネルギー量の問題もあって、タイムスリップは現在に帰るのも含めて3回しか出来ない”とでも脚本に追加しておいてたら疑問に思う事もなかったのだけれど。

なら、ボリスを殺してしまう事も、歴史を変えた事にはならないのか、という疑問も残るが、思い切り善意に解釈してしまうと、ボリスを生かしても、一生刑務所に閉じ込められる事になり、その存在は無いに等しい、と考えられなくもない(ちょっとこじつけっぽいかな(笑))。まあボリスを生かした事によって、過去の歴史が変わるという災厄がもたらされたのだから、歴史を変えない為にはボリスを殺すのが正解、とも言える訳なのだが。

ま、元々コメディだし、今回は感動的にまとめられたいいお話になっていたわけだから、突っ込みどころはあれど、武士の情けで見逃してあげるのが映画ファンの心意気、ということで…。 

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