鈴木義昭: 「世界のクロサワ」をプロデュースした男 本木荘二郎下に掲載した「黒澤明vs本木荘二郎~それは春の日の花と輝く」と同じく、黒澤の片腕と言われ、数奇な人生を歩んだ本木荘二郎氏の生涯に迫った本。前者がフィクションを取り混ぜているのに対しこちらは完全なドキュメンタリー・ルポ。読み応えはこちらの方が上だと思う。黒澤明に関心のある方は必読。 (★★★★★)
春日 太一: あかんやつら 東映京都撮影所血風録東映映画、特に京都撮影所の歴史と人物について、膨大な資料とインタビューに基づきまとめげた渾身の労作。知られざるエピソードも多数。映画ファンは必読の快著です。 (★★★★★)
鈴木 則文: 東映ゲリラ戦記 (単行本)近年再評価著しい、東映B級娯楽ピクチャーの雄、鈴木則文さんが語る、映画作り奮戦記。会社の意向を受けつつも、独自の作品世界を展開した則文ワールドの全貌が明らかに。B級映画ファンにお奨めです。 (★★★★)
藤川 黎一: 黒澤明vs.本木荘二郎―それは春の日の花と輝く「酔いどれ天使」「羅生門」「生きる」「七人の侍」等、黒澤明の傑作群のプロデューサーでありながら、晩年はピンク映画監督となり、誰にも看取られず死去した本木荘二郎の波乱の生涯を辿ったルポルタージュ・ドキュメント。黒澤映画ファン必読です。 (★★★★)
石上 三登志: 私の映画史―石上三登志映画論集成私の敬愛する映画評論家の一人、石上三登志氏の、これまで単行本未収録だった、キネマ旬報連載記事を中心にまとめた評論集。鈴木清順やロジャー・コーマンやサム・ペキンパーや「刑事コロンボ」を誰よりも早く評価した石上さんの豊富な知識、目の付け所には感嘆するばかりです。 (★★★★)
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2012年・日本/製作・配給:東宝監督:降旗康男企画:市古聖智、林淳一郎脚本:青島 武撮影:林淳一郎音楽:林 祐介
「単騎、千里を走る。」(2006)以来6年ぶりとなる高倉健主演映画の最新作。「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで08年に死去した市古聖智が遺した原案を元に、脚本家の青島武が再構築したオリジナル・ストーリー。監督は、高倉とのコンビはこれが20本目となる降旗康男。
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2012年8月29日 (水) 映画 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (10)
2012年:日本/制作:Documentary Japan 配給:ビターズ・エンド 監督:長谷川三郎 プロデューサー 橋本佳子、山崎 裕 撮影:山崎 裕 朗読:大杉 漣
戦後日本を見つめ続けて来て、91歳になる今も現役の報道写真家・福島菊次郎を、2009年から3年間にわたり密着取材したドキュメンタリー。監督はNHK「真剣十代しゃべり場」、テレビ東京系「ガイアの夜明け」等のテレビ・ドキュメンタリーを演出し、劇場映画監督としてはこれがデビュー作となる長谷川三郎。
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2012年8月22日 (水) 映画 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)
2012年・日本/制作プロダクション:ROBOT配給:東宝 監督:羽住英一郎 原作:佐藤秀峰 原案・取材:小森陽一 脚本:福田 靖 撮影:江﨑朋生製作:亀山千広、加太孝明、水口昌彦、市川 南、亀井 修、小笠原明男 チーフプロデューサー:臼井裕詞 海上保安庁の若き潜水士たちの活躍を描く人気シリーズの第4作。監督・羽住英一郎、脚本・福田靖のほか、伊藤英明他主要出演者も前3作とほぼ同じ。今回は航空機事故の乗客乗員救出劇を描く。
続きを読む "「BRAVE HEARTS 海猿」"
2012年8月14日 (火) 映画 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (11)
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