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2013年10月 3日 (木)

「そして父になる」

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2013年・日本/フジテレビ=アミューズ
配給:ギャガ
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
参考文献:奥野修司著「ねじれた絆~赤ちゃん取り違え事件の17年」
撮影:瀧本幹也
製作:亀山千広、畠中達郎、依田巽

息子が、出生時に病院で取り違えられた別の子供だった事を知らされた2つの家族が、それぞれに苦悩し葛藤する姿を描いたヒューマンドラマ。監督は「誰も知らない」「奇跡」等、子供を描く作品に定評がある是枝裕和。福山雅治と尾野真千子、リリー・フランキーと真木よう子がそれぞれの夫婦を演じる。第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した。またスティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスによるハリウッドリメイクも決定している。

大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻のみどり(尾野真千子)と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)は、ある日病院からの電話で、6歳になる息子の慶多(二宮慶多)が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。良多、みどり、それに取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、病院側のアドバイスもあって、二組の家族は子供の交換を決断する。そして野々宮家と斎木家は少しずつ交流を深めて行き、やがて二人の子供は互いに相手の家で暮らす事になるのだが…。

これは難しいテーマである。6年も、実際の親子と共に信じて暮らして来たのに、ある日突然、「実は間違いでした」と言われた互いの家族は、これからどうすれば良いのか。
取り替えれば済む、というものではない。人間には“感情”がある。そしてそれまで親子として過ごして来た、取り戻せない“時間”がある。

血が繋がっていれば、それで親子なのか。親と子の絆は、血よりも、長い時間一緒に暮らしてきた心の繋がりの方が強固である場合だってある。

(以下多少ネタバレとなります、注意)
取り違え、とは関係ないが、実の子ではない子供を、本当の子供同然にかわいがり育てるうちに情が移り、離れ難くなる、というお話は実は映画創世記の頃から既に多数作られている。

有名なのは、1925年製作のチャップリン監督・主演の「キッド」。捨て子を拾い、成り行きから仕方なく育てるうちに、次第に本当の子供のように愛情を注ぐようになり、実の親が見つかっても互いに離れたくない、と抵抗する。結局最後はまた一緒に暮らす、というやや甘いオチとなる

日本でも、バンツマ主演「狐の呉れた赤ん坊」(1945)、とか、小津安二郎監督「長屋紳士録」(1947)とか、同じようなお話の映画が結構作られている。基本的には「キッド」のバリエーションであるが。

成島出監督の秀作「八日目の蝉」(2011)では、女が誘拐して来た子供を育てながら旅をするうち、二人の間に深い親子愛が生まれて行き、4歳になった子供がようやく実の親の元に戻っても、親と子の間が何となくギスギスしてしまい、とうとう子が大人になっても、親子の関係が修復出来ないままとなる。

昔から、「生みの親より育ての親」という言葉があるように、血が繋がっている場合よりも、他人であっても深い愛情をもって育てた親の方が親子の絆はより深い、というのが定説のようになっている。

となれば、物語の落としどころはほぼ見えて来る。6年間、という一緒に暮らした歳月は、親子にとってかけがえのない、心に深く刻まれた時間なのだから。

 
だが本作は、むしろ違う所にポイントを置いている。それがタイトルの意味する所である。

この映画に登場する2組の夫婦は、ことごとく対照的である。

野々宮家は、大手建設会社に勤め、都心の高級マンションに住み、子供にピアノを習わせ、お受験にも熱心、いわゆるセレブな暮らしぶりである。
一方の斎木家は、地方都市で小さな電器店を細々と経営し、生活は豊かでなく、つつましい庶民的な暮らしをしている。

世間的な分類で言えば、野々宮家は勝ち組、斎木家は負け組、という事になる。

物語は、主に野々宮家をメインとして進んで行く。そして最初のうちは、相手の主人、斎木雄大(リリー・フランキー)が、いきなり病院からいくら慰謝料を取れるかと言う話しをする辺りに象徴されるように、ガサツで教養もない人物である事が印象付けられる。雄大のラフな関西弁の喋りもさらにその印象を強くする。
こうした事から、良多は斎木家にあまり良い印象を持たない。ああいう家で育てられる子供は可哀想で、我が家の子供の方が幸福だ、と内心思っているかのようだ。

だから両家が交流を重ねるうちに、良多はついうっかり、二人とも引き取りたい、金ならいくらでも出す、と言ってしまう。無論斎木家は怒り出す。

この辺りから、両家の優位性は微妙に変化し、反対方向に傾き出す。
良多のエリート意識、セレブ臭が鼻につき出し、そうして見ると一見幸福そうな野々宮家が、家族同士、真に心が通じ合っていないのではないかと思えて来る。夫婦の会話にも、棘が目立つようになる。
良多の仕事が多忙で、家族間の(特に子供との)コミュニケションが少ない事が、じわじわとボディブローのように効いて来る。

反対に、大家族で賑やかな斎木家は、生活は豊かではないけれど、家族の心はしっかりと繋がっているようだ。
個人商店の電器店だから、父親は常に店先にいる事もあって、家族が共に過ごす時間が多い。子供が外から帰るといつも両親が「お帰り」と迎えてくれる。庶民的で、アットホームな温かさがある。

どちらの家庭が、本当に幸福なのか。家族とはどうあるべきなのか。考えさせられ、観客も一緒になって、その答を探す事となる。

小さなエピソードを積み重ねて、それぞれの家族の心の変化を追った脚本が秀逸である。

 
やがて両家は、双方の子供を交換し、血の繋がった親子の暮らしが始まる。

野々宮家で暮らすようになった実の子、琉晴と、野々宮夫妻との間に流れる、何とも言えないギクシャク感というか空気感が絶妙である。琉晴役の黄升炫クンが出色の好演。

実にうまいと思ったのが、琉晴が窓の外の凧揚げ風景を見て、ふと元の家に帰りたくなり、だまって野々宮家を抜け出し、斎木家に帰ってしまうシーン。
“凧揚げ”は、家族と楽しく過ごした時間の象徴である。野々宮家にそれが欠けている事を、琉晴の無言の行動が辛辣に露わにする。これは痛い。

他にも、ラスト間際で良多が息子の気持ちを思い知るきっかけとなる一眼デジタルカメラといい、小道具の使い方が絶妙である。

これが、デジタルカメラであるからこそ効果的なのである。昔のフィルム方式なら、フィルムを全部使い終わった後、写真店でプリントしてもらわないと写っているものが分からない。フィルムが余ってたら、そのまま放っておく場合が多い。気分的にも、現像に出そうという余裕もないだろう。
デジカメだから、いつでもモニター画面で写したものを見れる。これがうまく生かされている。

ラストは、上で予想通りの展開となるが、ここでも演出がうまい。
斎木家にやって来た良多を見て、慶多は逃げ出す。追っかける良多。
この二人が、植込みを隔てて並ぶ道を併走する。道はなかなか交わらないが、やがて合流地点で良多は慶多を抱きしめる。
二人の心が、ここでやっと一つになった事を象徴する。
タイトル通り、良多は、本当の「父になる」のである。慶多がけなげで泣かされる。

その後、この2組の家族がどうなったかは描かれていない。これが正しい、という答などない。観た人がそれぞれ、自分ならどうするか、考えればいいのである。親子で観て、話し合うのもいいだろう。

家族はどうあるべきなのか、親と子は、それぞれどう向き合うべきなのか。さまざまな事を深く考えさせてくれる、静かな余韻を残す秀作である。     (採点=★★★★☆

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