鈴木義昭: 「世界のクロサワ」をプロデュースした男 本木荘二郎下に掲載した「黒澤明vs本木荘二郎~それは春の日の花と輝く」と同じく、黒澤の片腕と言われ、数奇な人生を歩んだ本木荘二郎氏の生涯に迫った本。前者がフィクションを取り混ぜているのに対しこちらは完全なドキュメンタリー・ルポ。読み応えはこちらの方が上だと思う。黒澤明に関心のある方は必読。 (★★★★★)
春日 太一: あかんやつら 東映京都撮影所血風録東映映画、特に京都撮影所の歴史と人物について、膨大な資料とインタビューに基づきまとめげた渾身の労作。知られざるエピソードも多数。映画ファンは必読の快著です。 (★★★★★)
鈴木 則文: 東映ゲリラ戦記 (単行本)近年再評価著しい、東映B級娯楽ピクチャーの雄、鈴木則文さんが語る、映画作り奮戦記。会社の意向を受けつつも、独自の作品世界を展開した則文ワールドの全貌が明らかに。B級映画ファンにお奨めです。 (★★★★)
藤川 黎一: 黒澤明vs.本木荘二郎―それは春の日の花と輝く「酔いどれ天使」「羅生門」「生きる」「七人の侍」等、黒澤明の傑作群のプロデューサーでありながら、晩年はピンク映画監督となり、誰にも看取られず死去した本木荘二郎の波乱の生涯を辿ったルポルタージュ・ドキュメント。黒澤映画ファン必読です。 (★★★★)
石上 三登志: 私の映画史―石上三登志映画論集成私の敬愛する映画評論家の一人、石上三登志氏の、これまで単行本未収録だった、キネマ旬報連載記事を中心にまとめた評論集。鈴木清順やロジャー・コーマンやサム・ペキンパーや「刑事コロンボ」を誰よりも早く評価した石上さんの豊富な知識、目の付け所には感嘆するばかりです。 (★★★★)
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2013年・アメリカ 配給:ロングライド 原題:Nebraska 監督:アレクサンダー・ペイン脚本:ボブ・ネルソン撮影:フェドン・パパマイケル
頑固者の父親と、そんな父とは距離を置いて生きてきた息子が、旅を通して心を通わせる姿を描いたハートフルなロードムービー。監督は「サイドウェイ」、「ファミリー・ツリー」で2度のアカデミー最優秀脚色賞を受賞したアレクサンダー・ペイン。主演のブルース・ダーンが2013年・第66回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。
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2014年3月23日 (日) 映画 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (17)
2013年・日本/シネムーブ 配給:ファントム・フィルム 監督:佐々部清原作:福澤徹三脚本:青島武撮影:坂江正明製作・プロデュース:森山 敦プロデューサー:臼井正明
格差社会の現実をリアルに描いた福澤徹三の同名小説を、「半落ち」、「ツレがうつになりまして。」の佐々部清監督が映画化。脚本は「あなたへ」の青島武。主演は「行け! 男子高校演劇部」の中村蒼。共演は大塚千弘、青柳翔、山本美月の若手俳優、その他「シャッフル」の金子ノブアキ、「JAZZ爺MEN」の井上順らが脇を固める。
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2014年3月 6日 (木) 映画 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (4)
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