2018年度・ベスト20 ワースト10発表
大変遅くなりましたが、私の2018年度ベスト20;を発表いたします。例年通り、HPに掲載しているのと同じ要領で、邦・洋混成のベスト20です。
ご心配かけました。昨年から病気入院しておりましたが、昨日退院いたしました。
まだしばらくは自宅療養で無理は出来ませんし、映画もしばらくは観れないと思いますので、本格的ブログ再開まではもう少し時間がかかりそうです。
それでも、私の昨年度ベスト20;だけは昨年末にほとんど仕上げておりましたので、まずはこれを本年の手始めに。
1位 花筐/HANAGATAMI
大林宜彦監督の、今の時代に是非これだけは伝えねば、という執念が画面からほとばしる奇跡の傑作です。余命3ヶ月を宣告され、文字通り死と隣り合わせの状況の中で、それでも映画を撮り続けた大林監督の生きざまには畏敬の念を抱かざるを得ません。圧倒されました。なお公式には2017年度作品ですが、当地では1月末にやっと封切られましたのでここでは本年度作品とさせていただきました。
2位 寝ても覚めても
「ハッピーアワー」にも感動させられた濱口竜介監督の、実質商業映画デビュー作である本作、その完成度の高さには驚嘆させられます。人物描写が丁寧かつ繊細で、風格さえ感じられます。まさに驚異の新人。恐れ入りました。
3位 菊とギロチン
着想がいいですね。同時代に実在した、主義も生き方も全く異なる2つの集団を繋ぎ合わせ、違和感なく物語が展開して行くのは脚本のうまさでしょう。同時に、戦前の自由が押しつぶされて行く暗い時代に抗う若者たちを主人公とした、一種の青春映画、長時間作品、と1位の「花筐 HANAGATAMI」と似た要素がいくつもあります。この2本を同じ年に観る事が出来たのも、何かの巡り合わせでしょうか。
4位 シェイプ・オブ・ウォーター
怪獣、異形のクリーチャーを偏愛するギレルモ・デル・トロ監督ならではの作品ですが、元ネタが低予算B級映画なのに、これを格調高いファンタジー・ラブストーリーの傑作に仕上げてしまうデル・トロ監督の構成力、演出力の見事さに唸ってしまいます。同時に、マイノリティを排除する嫌な時代風潮をも鋭く批判している点も見逃せないでしょう。
5位 ボヘミアン・ラプソディ
クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの孤独な戦いとその生きざまに焦点を絞り、最後のライブ・エイドで一気にそれまでの鬱屈を弾き飛ばし爆発させるという物語展開は最高ですね。昨年一番興奮し気分が高揚した作品でした。あまりクイーンについて知りませんでしたが、これで一気にファンになってしまいました(笑)。
6位 孤狼の血
昔の東映の“不良性感度”満点の映画が好きな私にはこたえられない作品ですね。また古い東映映画が見たくなりました。
7位 カメラを止めるな!
低予算でも、面白い映画は作れる見本ですね。アイデアの卓抜さ、周到に配置された伏線と、それを次々回収しながら感動のラストに持って行く構成のうまさ。良く出来ています。それにしても、宣伝費をほとんど(全く?)使わなくてもSNSの口コミで話題があっという間に広まり大ヒットとなる、いかにも今の時代的な興行展開にも注目すべきでしょう。さて上田慎一郎監督、次回作がどうなるか見ものですね。
8位 ワンダー 君は太陽
障碍者の少年オギーを主人公にしたお涙頂戴ものかと思っていたら、視点を次々と変え、多面的に登場人物の心の中を探り、全体として多くの悩みと葛藤を抱えた人たちが、オギーと触れ合う事でそれぞれに人間的に成長して行くという、実に奥の深い物語でした。子役のジェイコブ・トレンブレイくん(「ルーム」)が素晴らしい名演です。監督:スティーブン・チョボスキーも是非覚えておいてください。
9位 バーフバリ 王の凱旋
これも気分がノリノリになった点では「ボヘミアン-」と双璧ですね。まさにこれぞインド映画。なおこれも公開年度は2017年ですが、当地では公開が年末ギリギリ、観たのは昨年に入ってからでしたから本年度作品といたします。
10位 きみの鳥はうたえる
佐藤泰志原作ものはどれも秀作ですが、これは「そこのみにて光輝く」に次ぐ傑作ですね。“男2人に女一人が絡む青春映画”は秀作が多いですが、これもそのパターンにうまく嵌まっています。気だるく刹那的な青春の日々が見事に活写された、素敵な青春映画です。新進・三宅唱監督の今後が楽しみです。
11位 タクシー運転手 ~約束は海を越えて~
光州事件という、悲惨な歴史的事件を、気のいいタクシー運転手を主人公に据えて、サスペンスとユーモアとスリリングな脱出アクションを巧みにブレンドし、感動作に持って行ったチャン・フン監督の演出が見事です。権力者の怖さ、ジャーナリズムの使命、死をも恐れぬ勇気ある行動の尊さ。この映画から学ぶ事はいっぱいあります。
12位 止められるか、俺たちを
若松孝二率いる若松プロという、映画史に特異な足跡を残して来た作家とそこに集まった才能ある人たちを、若松プロに飛び込んだ一人の女性助監督に焦点を絞って描くという構成がユニークです。これもまた痛ましい青春映画と言えるでしょう。それにしても立て続けに秀作を撮って、マイ・ベスト20に2作も入り込ませた白石和彌監督、ノリにノッてますね。
13位 万引き家族
これまでも“家族とはどうあるべきか”を常に描いて来た是枝裕和監督、そこに「そして父になる」における“血の繋がりだけが家族の証しなのか”というテーマも組み込んだ、まさに是枝映画の集大成とも言うべき秀作です。例年なら1~2位になる作品ですが、こんな位置に。本年度がいかに日本映画の秀作が多かったかがよく分かります。
14位 アリ- スター誕生
4度目のリメイクとなる本作ですが、これまでは既に人気スターとなっていた女優・歌手を主人公に配していたのに、本作では演技者としてはズブの素人であるレディー・ガガをキャスティングし、見事大成功に繋げた点がユニークですね。まさに女優レディー・ガガというスター誕生の映画でもあります。同時に、新人監督ブラッドリー・クーパーが誕生した作品でもあります。コンサート・シーンは「ボヘミアン・ラプソディ」同様感動・興奮しましたね。
15位 生きてるだけで、愛。
心に闇を抱え、生きるのが不器用な女性が、それでも同棲する男の愛にも支えられ、前に向かって歩き出そうとするまでを描く、素晴らしい人間ドラマの秀作です。関根光才監督は、これがデビュー作とは思えないくらい重厚な演出を見せます。本当に昨年は新人監督ラッシュの年でしたね。
16位 斬、
塚本晋也監督の新境地開拓作。時代劇を撮っても、塚本節は健在ですね。これから塚本晋也がどこに向かうのかも、興味津々です。
17位 ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
権力の脅しにもめげず、真実を追い求めるジャーナリズムの気概を正面から描いた力作です。特にトランプ大統領の登場で、リベラル系マスコミが大統領から執拗に攻撃されている現在、実にタイムリーな作品です。今の時代にこそ作られるべき問題作ですね。これを、「レディ・プレイヤー1」と並行して作り上げるスティーヴン・スピルバーグ監督の旺盛な創作欲。敬服するしかありません。
18位 スリー・ビルボード
理不尽な立場に置かれた主人公の沸々と湧き上がる怒りが、やがて彼女を取り巻く人々にも影響を与えて行くプロセスをじっくり丁寧に描いた力作。主人公のみならず周辺の人物もきめ細かく描く事で、これを重厚な人間ドラマに昇華したマーティン・マクドナー監督の手腕が光ります。フランシス・マクドーマンドの鬼気迫る熱演も見どころ。
19位 ウインド・リバー
犯人探しサスペンスに西部劇的アクションをミックスして、全体的にはマイノリティへの差別意識を糾弾した社会派ドラマにもなっている見事な構成に唸ります。「ボーダー・ライン」他の脚本家であり、本作が実質メジャー監督デビューとなるテイラー・シェリダンの演出も見ごたえあり。
20位 若おかみは小学生!
これは本年随一の大穴、予想もしなかった隠れた秀作です。ポスターや宣伝から、子供向けの他愛ないアニメかと思っていたら、泣かされる感動作でした。ジブリ出身の高坂希太郎監督による、実に丁寧、繊細に作られた物語は、子供だけでなく大人が観ても感動する事でしょう。こういうのを見つける楽しみがあるから、映画はやめられませんねぇ。
…さて、以上がベスト20ですが、例によってまだまだ入れたい作品が目白押しですので、もう10本、ベスト30まで紹介しておきます(タイトルのみ)。
21位 1987、ある闘いの真実
22位 沖縄スパイ戦史
23位 悪女 AKUJO
24位 ちはやふる -結び-
25位 ペンギン・ハイウェイ
26位 モリのいる場所
27位 ニッポン国VS泉南石綿村
28位 教誨師
29位 パンク侍、斬られて候
30位 グレイテスト・ショーマン
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まだまだあります。31位以下も順不同で挙げておきます。
女は二度決断する
チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛
X妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ
Xブリグズビー・ベア
Xレディ・プレイヤー1
Xblank13
X15時17分、パリ行き
Xアーリーマン ダグと仲間のキックオフ!
X鈴木家の嘘
X海を駆ける
一昨年は日本映画が低調、と書きましたが、昨年はまたまた日本映画大豊作の年となりました。特にベスト3を日本映画が独占、ベスト30のうち日本映画はなんと18本!。これを見ても邦画絶好調の年だったなと実感します。さらに凄いのが新人監督の輩出。劇場映画デビューとなった新人監督は「生きてるだけで、愛。」の関根光才、「鈴木家の嘘」の野尻克己、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎、アニメからは「ペンギン・ハイウェイ」の石田祐康、毛色の変わった所で「Blank13」の齊藤工、劇場映画第1作ではないけれど実質商業映画デビューは「寝ても覚めても」の濱口竜介、「君の鳥はうたえる」の三宅唱…とまあ壮観です。「教誨師」の佐向大もここに入れてもいいかも知れません。こんなに新人監督が一気に登場した年も珍しいのではないでしょうか。さて、この勢いを今年も持続出来るか、目が離せませんね。
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さてお次は、恒例、クダラないけど楽しいおバカB級映画を集めた、「愛すべきB級映画大賞」。今回は5本まで。必ずしもB級と言えない作品もありますが、私の基準ではおバカ映画です(笑)。
1位 ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 やっぱりⅯr.ビーンことアトキンソンは面白い。腹抱えて笑った。
2位 オレの獲物はビンラディン 実話なのにくだらない(笑)。監督が「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンの~」のラリー・チャールズと聞けば納得。
3位 スターリンの葬送狂騒曲 実在の独裁者をここまで笑い物にするとは。
4位 アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件 過去のヒャッハー・シリーズほど面白くはないけど、でも好きですね。
5位 デッドプール2 大作ですけど、おバカ映画です。
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最後に、こちらは腹が立つ駄作群「ワーストテン」の発表です。
1位 曇天に笑う 予告編からして駄作の臭いフンプンでしたが、本編はさらにヒドい。
2位 北の桜守 “北”シリーズ、結局全部ワースト入りでした。
3位 jam 何言いたいんだかさっぱり分からん。SABU監督、ワースト常連になりつつある。
4位 ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリー 「S・W」とほとんど関係ない。銭儲けだけが目的の駄作。「ローグワン」は秀作だったのにね。
5位 億男 ほとんど童話の原作をリアルにやってもねぇ。
6位 ラプラスの魔女 小説ではごまかせても映像にするとアラだらけ。
7位 鋼の錬金術師 アニメ的ファンタジーを実写にするとつまらなくなる見本。
8位 グリンチ イルミネーションにしてはつまらん。突然善人になる理由が今一つピンと来ず。
9位 スマホを落としただけなのに ヘタに貞子やヒッチコック入れて逆につまらなくなった。
10位 旅猫リポート 展開モタモタし過ぎ。猫しゃべり過ぎ。
今回も日本映画が8本も。まあ腹が立つほどヒドいのは3位までですが。詳しくは後日HPで。
という事で、今年もよろしくお願いいたします。 m(_ _)m
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コメント
明けましておめでとうごさいます。そして、退院おめでとうございます。
私は、一昨年は父の逝去や母の手術と入院があり、かなり観た本数が少なかったです。で、「ペコロスの母に会いに行く」みたいな話ですが、父が亡くなったらすぐに母が認知症になり、まだ介護に困惑しているため、昨年もそんなたくさんは観ていません。特に長尺の映画や、電車を乗り換えてまで観にいかないといけない映画は避けるようになり、むしろいつでもどこでもできる読書の量が増えました。そんな私のベスト10です。
日本映画
1.寝ても覚めても
2.カメラを止めるな
3.孤狼の血
4.世界で一番美しいメス豚ちゃん(城定秀夫監督の成人映画です。再編集されて一般映画館で公開された時のタイトルは「恋の豚」です)
5.生きてるだけで、愛
6.万引き家族
7.SUNNY 強い気持ち・強い愛
8.ちはやふる 結び
9.若おかみは小学生!
10.きみの鳥はうたえる
外国映画
1.シェイプ・オブ・ウォーター
2.タクシー運転手
3.ペンタゴン・ペーパーズ
4.1987、ある闘いの真実
5.ボヘミアン・ラプソディ
6.リメンバー・ミー
7.アリー スター誕生
8.デトロイト
9.ガザの美容室
10.悪女
代わりにInstagramとnoteでレビューをするようになったので、もうブログは全く更新しません。もしまだリンクされているようでしたら、外して構いません。
投稿: タニプロ | 2019年1月10日 (木) 19:29
こんにちは。トラックバックをありがとうございました。
入院なさっていたとのこと、どうぞお大事になさってください。まだ寒い時期が続きますので…
ベストの記事を拝見しました。実は私は昨年は自分にしては結構多くの邦画を鑑賞したのですが、やはり記事に書かれていらっしゃるように邦画が大豊作だった年なのでしょうね。
中でも「孤狼の血」はベストが被っております。とても骨太な作品だったと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いします。
投稿: ここなつ | 2019年1月11日 (金) 12:32
退院おめでとうございます。
今年の初映画は「鴛鴦歌合戦」。
さて昨年の私のベストテンです。
邦画以外
「インクレディブル・ファミリー」
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」
「ボヘミアン・ラプソディ」
「15時17分、パリ行き」
「アリー/ スター誕生」
「シェイプ・オブ・ウォーター」
「レディ・プレイヤー1」
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」
「ジュラシック・ワールド/炎の王国」
次点
「アントマン&ワスプ」
「ヴェノム」
「ブラックパンサー」
「人生はシネマティック!」は去年の映画を名画座で見たのですがとても良かったです。
邦画
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
「祈りの幕が下りる時」
「今夜、ロマンス劇場で」
「坂道のアポロン」
「ちはやふる -結び-」
「OVER DRIVE」
「羊と鋼の森」
「カメラを止めるな!」
「日日是好日」
「空飛ぶタイヤ」
投稿: きさ | 2019年1月12日 (土) 07:47
◆タニプロさん
おお、日本映画で10本中8本、外国映画で10本中7本までが私のベスト30とかぶってますね。この15本、文句なしの秀作だと思います。
ブログ休止ですか。寂しいですね。今後は是非Instagramの方で頑張ってくださいね。
お申し出の通り、リンクは外したほうがいいでしょうね。そうさせていただきます。
◆ここなつさん
温かいお言葉、ありがとうございます。
日本映画が傑作揃いだったのは間違いないと思います。「寝ても覚めても」「孤狼の血」「万引き家族」「菊とギロチン」あたりはおそらくこれから発表になる多くの映画賞でも上位を占めると思います。
そんな所で、今年もよろしくお願いいたします。
◆きささん
ありがとうございます。
貴ベストテン、なかなかユニークな作品が並んでいますね。私のベスト20はオーソドックスすぎて逆につまらないかも(笑)。
洋画ベストテン、私のベストにない作品でも、私も面白かったものが多いですね(「ハン・ソロ」以外は)。
まあ、いろんな個性的ベストテンがあっていいと思います。私も来年は考えようかな(笑)。
投稿: Kei(管理人) | 2019年1月12日 (土) 22:11
こんばんは。
16年のように大ヒット作はなかったですが、非常に特徴的な日本映画が多かったですね。
やはり豊作の年と不作の年は交互にやってくるのでしょうかね。
今年も豊作となって欲しいのですけど・・・
ともあれ、今年もよろしくお願いします。
投稿: ノラネコ | 2019年1月13日 (日) 23:11
◆ノラネコさん
2016年は「君の名は。」「シン・ゴジラ」というメガヒット作でかつ秀作がありましたが、昨年はミニシアター系の秀作が続出したものの、大ヒット作はあまりなかった、という違いがありますね。ただしかたや「この世界の片隅に」こなた「カメラを止めるな!」と、“低予算で宣伝費もほとんどかけなかったけれどSNSで話題が拡散し、予想しなかった大ヒットとなった秀作”という共通性を持った作品がどちらの年にも登場したのが面白いですね。
さて、今年は豊作になるのか、サイクルからすると低調となるのか、気になりますね。
投稿: Kei(管理人) | 2019年1月17日 (木) 23:29
また2年ぶりです。そんで、2年分のブロガーベスト10を、やっと発表できました。
私のベストも、邦画多めです。みうらじゅんも、ことあるごとにネタにしてる「若おかみ」見逃したんは、自分的に大チョンボでした~。
投稿: aq99 | 2019年2月10日 (日) 20:06
◆aq99さん
ブロガー・ベストテンの集計、ご苦労様でした。
大変な手間がかかると思いますので、パスする年があっても仕方ないと思います。でもやっぱり無かったら寂しいですね。
ついでですが、私のHPの、各種映画ベストテン紹介コーナーでも、近日中に掲載させていただきますのでご了承ください。
投稿: Kei(管理人) | 2019年2月10日 (日) 23:51