2024年度・ベスト20 ワースト10発表
1位 オッペンハイマー ベストワンはやっぱりこれでしょう。文句なしです。“原爆の父”と呼ばれた物理学者、オッペンハイマーの苦悩と、彼にコンプレックスを抱き追求するルイス・ストローズの後半生を、いかにもノーラン監督らしく時制を巧みにシャッフルさせて描き、人間ドラマとしても見ごたえのある作品になっています。また、“科学の発達が国家のエゴと結びついた時の恐ろしさ”にも警鐘を鳴らした、優れた反核、社会派ドラマでもあります。圧倒されました。
2位 正体 18歳で3人を殺した殺人犯として逮捕され、死刑判決を受けた男が脱走し、各地を逃げ回る。その目的は何なのか、というサスペンス仕立てながら、冤罪についても考えさせられる社会派ドラマでもあり、絶望的な状況の中でも諦めず、己の信念に基づき行動する主人公を描く人間ドラマにもなっているのが素晴らしい。藤井道人監督は絶好調ですね。
3位 哀れなるものたち
ヨルゴス・ランティモス監督もまた絶好調の監督ですね。「女王陛下のお気に入り」も傑作でしたが、本作は自殺した女性(エマ・ストーン)の頭に胎児の脳を移し替えるというぶっ飛んだ設定ながら、虐げられていた女性の自立と復讐を描きつつ、優れた女性賛歌、人間賛歌のドラマになっているのが秀逸ですね。エマ・ストーン快(怪?)演です。
4位 ミッシング
最愛の娘が行方不明となり、半狂乱になって娘を探し回る母親の姿を通して、SNSの誹謗中傷、匿名の悪意、マスコミの視聴率万能主義、といった現代が抱える社会問題に鋭い批判の目を向けた、いかにも吉田恵輔監督らしい社会派の秀作です。石原さとみの体当たりの熱演が素晴らしい。
5位 侍タイムスリッパー
幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップするというアイデアが秀逸だし、脚本も良く出来ていて、笑いあり、涙あり、主人公が葛藤に悩む人間ドラマであり、最後に壮絶なチャンバラ対決ありと、娯楽映画のお手本のような見事な快作です。自主制作でこれほど見事な作品を作り上げた安田淳一監督、あっぱれです。
6位 夜明けのすべて
月経前症候群(PMS)の女性と、パニック障害を抱えた男性が出会い、交流を重ねる事で、それぞれに心の安らぎを得て生きる道を見出して行く姿を瑞々しく描いた秀作です。三宅唱監督は一昨年の「ケイコ 目を澄ませて」に続いてキネ旬ベストワンも期待出来ます。
7位 落下の解剖学
雪山の山荘で不可解な転落事故死が起き、死んだ男の妻が殺人容疑で起訴されます。そこから1年以上にも及ぶ裁判を通して、夫婦の愛憎渦巻く人間関係が少しづつ明らかになって行くというミステリー・タッチのお話で、まさに題名通り、不可解な人間心理を解剖して行く脚本が見事です。アカデミー賞などで脚本賞を受賞したのも納得です。
8位 十一人の賊軍
笠原和夫の残した幻のプロットを基にした、罪人たちが圧倒的な戦力の新政府軍と対峙して砦を死守するという集団抗争時代劇です。白石和彌監督の演出はダイナミックでアクション・シーンも見ごたえがありますが、“ヒエラルキーの最下層の人間たちが藩の思惑で捨て石となって利用され、無残に死んで行く”という、かつての東映集団時代劇でも描かれた“武士社会における政治抗争の非情さ”というテーマを確実に受け継いでいる点も見逃せません。現代に蘇えった東映集団時代劇として高く評価すべきだと思います。
9位 デューン 砂の惑星 PartⅡ
壮大な原作を最新のVFXで見事に映像化した、荘厳かつ重厚なSF叙事詩の傑作です。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の演出は圧巻の一言です。構想中だという第三部も早く観たいですね。
10位 あんのこと
実話をベースにした、一人の少女の壮絶な人生を描く社会派の秀作です。やりきれないお話ですが、不幸な過去を背負いながらも、本心は他人に愛情を注ぐとても心の優しい女性であった事がきちんと描かれ、泣いてしまいました。あんを演じた河合優実が入魂の名演。入江悠監督にとってもこれまでの最高作でしょう。
11位 枯れ葉
2023年度公開作品ですが、昨年度中に観る事が出来ず、2024年になってようやく観る事が出来ましたのでベスト20に入れる事にしました。社会の底辺で、厳しい現実に直面しながらも懸命に生きる、不器用な二人のもどかしい愛をやさしく見つめる、いかにもアキ・カウリスマキ監督らしい秀作です。
12位 青春18×2 君へと続く道
これも藤井道人監督作品。台湾旅行した女性と、カラオケ店でアルバイトする台湾の若者との切ない初恋を描いたロードムービー青春映画の秀作です。他にNetflix配信の力作「パレード」もあるし、藤井監督大活躍の1年でしたね。
13位 シビル・ウォー アメリカ最後の日
内戦が勃発した近未来のアメリカを描く社会派サスペンス映画の問題作。報道カメラマンの視点から観た内戦というスタイルが斬新ですね。トランプが大統領に返り咲き、ますます分断が加速するであろうアメリカなら、近い将来実際に起きそうで怖いですね。
14位 ぼくが生きてる、ふたつの世界
呉美保監督9年ぶりの長編新作。コーダ(両親がろうの子供)の若者が二つの世界のはざまで悩み、親との葛藤を抱えながらも、世界の広さを知って成長して行く姿を爽やかに描いた秀作です。呉監督のブランクを感じさせない力の篭った演出も見事です。
15位 ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
偏屈で気難しい教師と、クリスマスに親に置いてけぼりにされた寄宿学校生徒との心の交流を描く感動作です。名優ポール・ジアマッティ、新人ドミニク・セッサ、ベテラン、ダバイン・ジョイ・ランドルフがそれぞれ心に沁みる巧演で魅せてくれます。アレクサンダー・ペイン監督は相変わらずうまい。
16位 青春ジャック 止められるか、俺たちを2
6年前の「止められるか、俺たちを」の続編ですが、視点を変えて若松孝二が作ったミニシアター、「シネマスコーレ」を舞台に、そこに集う若者たちの奮闘と映画への夢を描いて、青春映画としても見事な作品になっています。井上淳一監督の次回作が楽しみですね。
17位 ロボット・ドリームズ
登場人物がすべて動物という変わったアニメーション。孤独な犬とロボットとが仲良しになるが、数奇な運命の悪戯で別れる事となり、それぞれに新しい人生を歩み出すという、ややほろ苦い物語ですが、パブロ・ベルヘル監督が映画に込めたテーマを巧みに映像化し、人生哲学も感じさせる素敵な作品になっています。昨年公開されたアニメで一番感動しました。
18位 辰巳
デビュー作「ケンとカズ」がとても良かった小路紘史監督の2作目ですが、これも見事な秀作です。裏社会の闇を描きながら、西部劇タッチも盛り込んだハードボイルド・ノワールとしても見事な仕上がり。脇役のヤクザを演じたのがほとんど名前を知らない人たちばかりなのに、全員がそれらしく見える自然な好演で魅了されました。小路監督にはもっと映画を撮らせてあげて欲しいですね。
19位 2度目のはなればなれ
89歳の退役軍人が、D-デイ70周年記念式典に参加する為老人ホームを抜け出し、旅に出るという、実話に基づいたお話ですが、これが引退作となるマイケル・ケインの飄々とした演技が相変わらず素晴らしい。やんわりと戦争の空しさ、愚かさを訴える反戦映画にもなっています。最後は泣けましたね。
20位 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
これも前年度公開の作品ですが、見逃していて2024年になって観て、とても感動したのでベスト20のトリとして入れておきます。題名からは想像出来ない優れたアニメです。鬼太郎の父の活躍を通して、人間の底知れぬ欲望の醜さ、あさましさを描き、欲望にまみれた人間がこの世で一番恐ろしい妖怪だったという痛烈な皮肉が込められた、大人こそ観るべき力作ですね。前年見逃した事をつくづく後悔しました。
あと、配信で観た韓国映画「ソウルの春」も秀作でした。私のベスト20は劇場公開作に限る事にしていますので、上記には入れませんでしたが、劇場で観ていればベスト12位くらいには入れたかったですね。
…さて、以上がベスト20ですが、例によってまだまだ入れたい作品がありますので、もう10本、ベスト30まで紹介しておきます(タイトルのみ)。
21位 マッドマックス:フュリオサ
22位 化け猫あんずちゃん
23位 関心領域
24位 八犬伝
25位 お坊さまと鉄砲
26位 悪は存在しない
27位 映画 窓ぎわのトットちゃん
28位 カラオケ行こ!
29位 ネクスト・ゴール・ウィンズ
30位 マリウポリの20日間
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うーん、まだまだある。31位以下も順不同で挙げておきます。
箱男
愛に乱暴
リンダはチキンがたべたい!
かくしごと
ルックバック
フォールガイ
ナミビアの砂漠
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
ゴールド・ボーイ
ビートルジュース ビートルジュース
映画鑑賞本数がまたまた減ってしまいましたが、それでも優れた傑作、秀作に出会う事が出来ました。日本映画は相変わらず好調ですね。ただいくつかの重要な作品を見逃しているのが気がかり。今年に入って観る事が出来れば、本年度ベスト20に入れるかも知れません。
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お次は、「劇場未公開配信作品ベスト5」です。配信作品に優れた作品が増えて来て、劇場で映画を観る主義の私としては何とも悩ましい所です。
1位 パレード 藤井道人監督作品。Netflix作品とは言え、これが劇場公開されなかったのはとても残念。いわゆる霊界ファンタジーですが、生きている人間の、死者を慈しむ想い、死んだ人間の、残された人を想う気持ち、それらがとても繊細に描かれ、感動を呼びます。その上、2022年に亡くなられた河村光庸プロデューサーへの深い追悼の意も込められていて、とても泣けました。是非とも多くの人に観ていただきたい秀作です。
2位 雪山の絆
一部で劇場公開もされたとの情報もありますが、私の所では公開された記憶がないのでここに入れておきます。過去に何度も映画化された、アンデス山脈で起きた遭難事故の実話を扱った作品ですが、かなり事実に忠実に描かれていて、それでも人肉食のシーンは抑制の利いた演出で好感が持てました。過酷な状況の中でも、生きる希望を捨てない人たちの思いが胸を打ちます。
3位 ナイアド その決意は海を越える
こちらも実話に基づいたお話で、64歳でフロリダ海峡を泳いで渡るという、誰が見ても無謀な挑戦を成し遂げたダイアナ・ナイアドの物語。名優アネット・ベニングがナイアドに扮し、体当たりの熱演を見せます。何度失敗しても諦めなかったナイアドを観ていると、つい頑張れと応援したくなります。彼女をサポートするジョディ・フォスターも好演。
4位 アメリカン・フィクション
黒人小説家モンク(ジェフリー・ライト)が、出版社からは「黒人らしさが足りない」と言われ新作を出版してくれないので、それならとヤケクソで白人が抱く黒人のイメージ像をパターン化した告白風小説を、ほとんど冗談のつもりで偽名で発表したらこれがベストセラーとなり、文学賞の候補にもなって、作者は誰だと大騒動になって行く。実に痛烈な皮肉が込められた秀作です。ジェフリー・ライトが絶妙の好演。ラストのメタ構造オチも秀逸です。
5位 セーヌ川の水面の下に
パリのセーヌ川に巨大ザメが現れ大パニックになるというサメ映画。VFXもよく出来ていますが、サメがセーヌ川にいるという忠告を受けながら、巨費をかけたトライアスロン大会を今さら中止出来ないと、サメの存在を隠して大会を強行する市長もアホですね。案の定次々と人が食われ、大惨事となって行きます。しかし只のサメ映画だけではなく、海洋汚染問題、環境活動家の暴走など、随所に社会派的テーマと痛烈な皮肉・風刺も込められた意欲作でもあります。これがパリ・オリンピック開催中に配信されたのもタイムリー。
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さてお次は、恒例となった、楽しいおバカ映画を集めた、
「愛すべきB級映画大賞」 。今回もおバカ映画と言える作品自体も少なく、本年度は3本だけです。
1位 温泉シャーク
日本映画でおバカ・サメ映画を作っただけでもエラい。
2位 野球どアホウ未亡人
題名だけでも大笑い。よくこんなタイトル思いつきましたね。
3位 キラー・ナマケモノ
前年の「キラーカブトガニ」に続くキラー・シリーズ?
1位は、外国では無数に作られているおバカ・サメ映画の日本版。温泉で有名な街の温泉にサメが現れ、パニックになるが、市長、警察署長や海洋学者らがサメ退治に出かける…と、あの「JAWS ジョーズ」の丸ごとパロディ。脱力するギャグやら、いろんな映画からのいただきありと、日本製サメ映画にしてはよく頑張っています。こういうおバカ映画を一生懸命頑張って作って、それなりに楽しめる作品になっているのは立派です。応援したいですね。
2位、題名だけでおバカ映画確定(笑)。草野球チーム所属の夫が死に、未亡人となった若妻・夏子が夫の借金返済の為、ピッチャーとして猛特訓を続けるうち、野球の魅力に憑りつかれて行く、と一応のストーリーはありますが、とにかくいろんな野球マンガのパロディやら下ネタ満載。「巨人の星」を思わせる養成ギブスを着けたり、ボールが急激にカーブして夏子のバストに当てる「パイリーグボール1号」やら、バットをコーチの股間に命中させる必殺技があったり、最後は夏子の打球が「少林サッカー」の如く火の玉になってコーチを空にふっ飛ばしたりと、もう大笑いです。あまりにくだらないので逆に人気が出て再公開されてるようで、おバカ映画ファンも増えてるようなのが嬉しいですね。
3位、女子学生がペットにしたナマケモノが、次々と人を惨殺して行くホラー映画ですが、ナマケモノがスマホ操作したり、自動車を運転したり(足が届くはずない(笑))と、やっぱりおバカ映画になってます。
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最後に、こちらは腹が立つ駄作群「ワーストテン」の発表…と言いたい所ですが、前年よりさらに鑑賞映画本数が減った事で、ワーストになりそうな映画まで観る余裕がなく、昨年の7本から更に減って、本年度はワースト5までとします。挙げた作品も昨年同様、例年ならテンにも入らない作品もありますのでご容赦ください。
1位 ゴジラ×コング 新たなる帝国
2位 スオミの話をしよう
3位 六人の嘘つきな大学生
4位 わたくしどもは。
5位 あの人が消えた
次点 シャーキュラ 吸血鮫 (マーク・ポロニア監督) (VOD)
(寸評)
1位、前作もワーストに挙げたシリーズの2作目。やっぱりヒドい出来です。ゴジラがほとんど愛嬌ある人間の味方になってるし。呆れたのはゴジラが両手振って走り出すシーン。体重何万トンもあるゴジラはどんなに猛スピードで走ってもスローモーションのような動きしか出来ません。走る事なんて絶対無理。我がゴジラをこんなキャラにしてしまった事は絶対許せません。、
2位、これは私の映画評を参照ください。「ギャラクシー街道」に次ぐ三谷幸喜監督のワースト作です。
3位、秀作「キサラギ」を撮った佐藤祐市監督作だけに、期待した分だけガッカリ度も高いです。お話に無理がありすぎ。浜辺美波を除く5人のキャラクターがみんな同じに見えて見分けがつかないのも弱い。そして8年後の再会で、どんなドンデン返しがあるのかと思ってたら、大した事もなかったのにもガッカリ。もっと脚本を練るべきでしたね。
4位、何が言いたいのかさっぱり分からん、演出もダラダラしてメリハリがない。佐渡ヶ島の美しい風景のみが見どころの凡作でした。
5位、ワーストに入れるほどではないですが、他にワースト作品が思いつかなかったので。アイデアとしては面白かったのですが、観終わってツッ込みどころが多過ぎて呆れました。ドンデン返しはいいのですが、それだと辻褄が合わない、という所が何ヵ所も。それに風呂場に死体があれば死臭がして気が付くでしょう。「シックスXXX」と「ゴーXト XXXX」を丸パクリしてるのもつまらない。もっと上手にパクリましょう。
次点、ネット配信のみなので次点にしました。サメ映画にはおバカ・ジャンルがあって、そのつもりで観れば楽しい作品もあるのですが、さすがにこれはあまりにも低級でどうにもならない。尺稼ぎのせいなのか、ファイヤーダンスが延々続くシーンも退屈。Z級低予算バカ映画を量産しているマーク・ポロニア監督作の中でも最低の出来ですね。
だんだんワーストに挙げる作品が少なくなっている気がします。いい事なんでしょうけど、なんか張り合いがない気がして…というのは贅沢な悩みでしょうかね。
という事で、今年もよろしくお願いいたします。
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コメント
ベストテン楽しく拝見しました。
私よりも遥かに映画をご覧になっているだけあってさすがのベストテンです。
私もベストテンを書きました。ご笑覧下さい。
ベストテンの方にも書きましたが、1昨年からアキ・カウリスマキ監督作品にハマりほとんどの作品を見ました。
さらに成瀬巳喜男監督、高峰秀子コンビの映画もたくさん見ました。
昨年は高峰秀子生誕100年で国立映画アーカイブの特集上映や高峰秀子展に行ったのも楽しかったです。
あと渋谷シネマヴェーラの《小林信彦セレクション ザッツ・コメディアンズ・ワンス・モア! 「決定版 世界の喜劇人」刊行記念》で「モロッコへの道」を見ました。
小林信彦さんのトークがあり、トークの後は車いすの小林さんも劇場に登場し一緒に見ました。
高校からの小林信彦ファンとしては一緒に「モロッコへの道」を見る日がくるとは感慨無量でした。
https://kisa1.blog.ss-blog.jp/2025-01-01
https://kisa1.blog.ss-blog.jp/2024-04-07
投稿: きさ | 2025年1月 1日 (水) 20:17
◆きささん
あけましておめでとうございます。
私も昨年からカウリスマキにハマって、「パラダイスの夕暮れ」、「真夜中の虹」、「マッチ工場の少女」、「浮き雲」と立て続けに見てしまいました。どの作品も、失業した男や夫婦、恋人たちが社会の波にもまれ、必死で生きて行く姿を描いているのが共通していますね。クスッとしたユーモアがある点も。
ベストテン拝見しました。娯楽アクションを評価しているのがいいですね。私は深刻な作品が多いので、もう少し楽しい映画も見なければ。
今年もよろしくお願いいたします。
投稿: Kei(管理人 ) | 2025年1月 1日 (水) 21:51
すみません、もうちょっと。
割と娯楽映画寄りの私の好みからカウリスマキは離れているのですが、何本か見るとクセになりますね。ほとんど中毒というか。
地味な作品もいいのですが、「レニングラード・カウボーイ」の二作は楽しかったです。
ついついカウリスマキが映画館を作る新作ドキュメンタリー「キノ・ライカ」も見てしまいました。
投稿: きさ | 2025年1月 1日 (水) 22:07
あけましておめでとうございます。いつも読んでますよ。
日本映画
1.「わたしのかあさん 天使の詩」
2.「HAPPYEND」
3.「侍タイムスリッパー」
4.「Cloud クラウド」
5.「化け猫あんずちゃん」
6.「箱男」
7.「違国日記」
8.「夜明けのすべて」
9.「ミッシング」
10.「辰巳」
次点.「悪は存在しない」
日本映画の1位と2位は、「政治的」なんです。映画は観ないとわからない。
話題の「ラストマイル」は、私は納得いきません。
外国映画
1.「シビル・ウォー アメリカ最後の日」
2.「哀れなるものたち」
3.「ロボット・ドリームズ」
4.「型破りな教室」
5.「チャレンジャーズ」
6.「エフィ・ブリースト」
7.「ブレインウォッシュ セックス‐カメラ‐パワー」
8.「パスト・ライブス/再会」
9.「オン・ザ・ロード 〜不屈の男 金大中〜」
10.「関心領域」
次点.「カラーパープル」
年末に「型破りな教室」という飛び抜けた感動作登場。キネマ旬報読者ベストテン、観る前に出してしまいました。
ファスビンダーは今観ても色褪せません。
投稿: タニプロ | 2025年1月 2日 (木) 00:43
◆タニプロさん
今年もよろしくお願いいたします。
おお、私の好きな.「化け猫あんずちゃん」「箱男」「辰巳」「ロボット・ドリームズ」がテンに入ってるのがいいですね。
私の知らない作品もありますね。大阪では公開されていないのかも。
「型破りな教室」観たいと思ってるのですが、時間が合うかどうか。大阪では1館のみの公開なので。評判になればもっと上映館増えるかな?。
投稿: Kei(管理人 ) | 2025年1月 2日 (木) 13:19
明けましておめでとうございます。旧年中は、大変御世話に成りました。本年も引き続き、何卒宜しく御願い致します。
で、「オッペンハイマー」がKei様のベスト1ですか。此の作品、非常に興味が在って観に行く予定だったのですが、色々忙殺されてしまい、未だに見れておりません。機会を見付けて、何とか見たいと思います。
又、「侍タイムスリッパ―」は老若男女を問わず、評価が高い様ですね。此れも見たいと思ってます。
逆にワースト作品ですが、「六人の嘘つきな大学生」はネット上の評価も低い様ですね。原作を読みました(https://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/8b85c97632db130c6913b57f915baed8)が、年間ミステリー・ランキングの評価は概して高いものの、個人的には「うーん・・・。」という感じでした。色々在りますが、「犯人の犯行動機の弱さ」というのが、個人的には納得出来なかった。
投稿: giants-55 | 2025年1月 2日 (木) 18:34
◆giants-55さん
今年もよろしくお願いいたします。
「オッペンハイマー」は多分あちこちのベストテンでも1位になる可能性が高いと思います。本来は2023年の作品で、日本公開が遅れたのは配給会社の忖度?があったのかも。まあ公開されただけでも良しとすべきでしょう。
「六人の嘘つきな大学生」、原作は良く出来てるのでしょうが、文章力で読ませる小説に対し、映像で見せなければならない映画にすると失敗する典型例でしょうね。giants-55さんも仰ってた「動機の弱さ」を払拭するくらいの原作改変が必要だったのではと思います。
さて今年はどんな面白い映画が観れるか、とりあえずはクリント・イーストウッド監督「陪審員2番」が配信だけに終わらず、劇場公開されることを期待したいですね。私も署名活動に参加しました。
投稿: Kei(管理人 ) | 2025年1月 4日 (土) 21:50