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2026年1月 8日 (木)

「ワーキングマン」

Theworkingman 2025年・アメリカ    116分
製作:Black Bear=Punch Palace、他
配給:クロックワークス
原題:A Working Man
監督:デヴィッド・エアー
原作:チャック・ディクソン 「Levon's Trade」
脚本:シルベスター・スタローン、デヴィッド・エアー
撮影:ショーン・ホワイト
音楽:ジェレッド・マイケル・フライ
製作:クリス・ロング、ジェイソン・ステイサム、ジョン・フリードバーグ、デヴィッド・エアー、シルベスター・スタローン、ビル・ブロック、ケビン・キング・テンプルトン

今は建設現場で働く元特殊部隊員の男が、攫われた恩人の娘を取り戻す為に大暴れするアクション映画。監督は「ビーキーパー」のデヴィッド・エアー。主演は「ビーキーパー」でもエアー監督と組んだジェイソン・ステイサム。共演は「アントマン」シリーズのマイケル・ペーニャ、「サンダーボルツ*」のデビッド・ハーバー、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」のジェイソン・フレミングなど。シルベスター・スタローンが製作・共同脚本として参加している。

(物語)元特殊部隊員のレヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)は、危険な世界から身を引き、今は建設現場で現場監督として働いていた。娘の良き父親になりたいと願い、平穏な生活を送っていたが、ある時、恩人である建設会社の社長・ジョー・ガルシア(マイケル・ペーニャ)の娘ジェニー(アリアンナ・リバス)が失踪してしまう。行方不明のジェニーを捜索するうちにレヴォンは人身売買を生業とする世界的な犯罪組織の存在を突き止める。レヴォンは封印していた特殊部隊のスキルを発動し、犯罪組織を相手に熾烈な戦いへと身を投じて行く。

正月は、これといった作品は昨年中に観てしまったので、あまり観たいものはない。なのでスカッとするこのアクション映画を正月第1弾として鑑賞。

昨年正月も、ジェイソン・ステイサム主演の「ビーキーパー」が公開され、これがなかなか面白かった。監督も本作と同じデヴィッドエアー。この監督は2014年のブラッド・ピット主演の戦争映画「フューリー」がなかなかの秀作だったので、それ以来注目している監督である。

パターンとしては、元腕利きの特殊部隊員だったが今では引退し、普通の民間人として暮らしている男が、大切な人を守る為に自身のスキルを生かし、戦いに挑んで行く…という、よくあるお話で、「ビーキーパー」もそうだったし、リーアム・ニーソン主演の「96時間」も同じパターン。何より本作の製作と共同脚本を担当しているシルベスター・スタローンの「ランボー・ラスト・ブラッド」自体がこのパターンだった。結末も予測が付くし、安心して観ていられる。

ちなみに本作は、北米興行収入ランキングで初登場1位を記録する大ヒットとなっている。

(以下ネタバレあり)

本作の設定でよく考えられているのが、ステイサム扮するレヴォンが結婚歴があり、幼い娘・メリー(アイラ・ジー)がいるという点。レヴォンはメリーをとても可愛がっているが、実は妻は自殺しており、その理由がレヴォンにあると思い込んでいる義父は、レヴォンからメリーの親権を奪い、愛する娘との面会の日ですら簡単に会わせてくれない。

そんなレヴォンだからこそ、失踪した娘ジェニーの身を案じる父親ジョーの気持ちもよく分かるのだ。最初は、平穏な今の生活を壊したくないという思いから一旦はジョーの依頼を断るも、面会の日に我が子メリーの姿を見ているうちに、ジェニーを何としても取り戻してやらねば、と決意するのである。

レヴォンが捜索を続けるうちに、ジェニーを攫ったのはロシアンマフィアとも繋がりのある人身売買を生業とする一味である事が判って来る。後はお決まりの、レヴォン対ロシアンマフィアとのド派手なバトルへと展開して行く。
さすが元特殊部隊員、重火器から手りゅう弾まで使って、レヴォンは手際よく向かって来るロシアンマフィアの連中をなぎ倒して行く。ここらは観ていて溜飲が下がる。

誘拐されたジェニーが、途中で隙を突いて逃げ出す事に成功したり(結局マフィアの網に引っかかって連れ戻されるが)、最後も反撃に出たりと結構活躍するのも面白い。そしてマフィアのアジトに突入したレヴォンがジェニーを見つけ出し、二人はアジトを脱出、ジェニーは無事に父の元に帰る事が出来た。

向かう所敵なしとも言えるステイサム無双の暴れっぷりに、ロシアンマフィア側がこれ以上組織をぶっ潰されてはかなわんと、大人しく引き下がるオチも悪くない。また息子をレヴォンに殺された幹部の一人が復讐しようとするのを上層部が、組織を危うくするような事はまかりならんと警告するシーンもある。

巨大組織を相手にすると、「ジョン・ウィック」みたいに果てしなく復讐の連鎖が続く場合も有りうるが、こうしてマフィア側が手を引くシーンを入れる事で、観客もスッキリした気分で劇場を後に出来る。いい終わり方である。

観終わってみれば、後に何も残らない痛快娯楽映画であった。それでいいのである。正月らしくスカッとした気分で楽しめる、アクション映画の佳作である。

なおチャック・ディクソンによる原作は「レヴォン・ケイド」シリーズとして既に12話が刊行されているそうなので、もしかしたら続編の映画化があるかも知れない。それも楽しみである。   (採点=★★★★

 

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(おマケ)
Theworkingman2 本作のポスターの中に、こんな面白いデザインのものがあった(右)。

浮世絵風のイラストもケッサクだが、原題の横に「仕事人」と書かれていたのには笑った。

確かに"Workingman"を日本語に訳せばそうなるが、テレビで人気があった「必殺仕事人」をいやでも連想してしまう。まさにステイサム、あちら版「必殺仕事人」だよね(笑)。

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コメント

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 続・ビーキーパーともいえそうな本作ですが、理屈抜きに楽しめました。来年の正月も第三弾が観たいですね。

投稿: 自称歴史家 | 2026年1月11日 (日) 08:24

◆自称歴史家さん
日本では2年連続でステイサム+デヴィッド・エアー監督作の正月公開となりましたが、本国では本作、昨年3月の公開でした。配給会社が「ビーキーパー」のヒットで正月まで公開延ばした、という事でしょうね。
さあ、来年正月もこのコンビ作が観られるか、気長に待つとしましょう。

投稿: Kei(管理人 ) | 2026年1月11日 (日) 12:43

本年もよろしくお願いします。
新作も「ビーキーパー」同様に
娘と妻の写真とで鑑賞しました。
特典前回娘「大吉」私「大凶」、
今回特典娘「10000」私「100」…。
悪には無双で娘や身内に絆が深く
正月から最高なアクションでした。
既にステイサム新作2本が完成で
来年も正月上映を期待したいですね。

投稿: ぱたた | 2026年1月13日 (火) 10:02

◆ぱたたさん
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
>既にステイサム新作2本が完成で…
既にこの春、ステイサム主演の「ミューティニー(原題)」の公開が決まっていますね。監督がメル・ギブソン主演の「ブラッド・ファーザー」を監督したフランス人の方。あれもまあまあ面白かったので期待したいです。もう1本は正月に公開してくれるんでしょうね。楽しみに待ちましょう。

投稿: Kei(管理人 ) | 2026年1月26日 (月) 12:58

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