2023年10月13日 (金)

映画本「社長たちの映画史」

Shachoutachinoeigashi  タイトル:社長たちの映画史
      映画に賭けた経営者の攻防と興亡

 中川右介・著

 日本実業出版社・刊   2,200円+税

 初版発行日:2023年1月20日

 単行本ソフトカバー:544ページ


映画の黎明期から全盛・斜陽期へと至る日本映画の歴史を、経営者の視点から捕えたドキュメントです。

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2022年2月26日 (土)

小説「デンデケ・アンコール」

Dendekeanchol  芦原すなお・著

 作品社・刊

 初版発行日:2021年10月19日

 2,700円+税 単行本:399ページ

 

小説「青春デンデケデケデケ」の主人公、ちっくんのその後を描く30年ぶりの続編。

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2021年2月28日 (日)

小説「奈落で踊れ」

Narakudeodore   月村 了衛・著

  朝日新聞出版・刊

  初版発行日: 2020年6月5日

  1,900円+税  単行本: 384ページ


 いま一つ記事にしたい映画がないので、昨年読んだこの小説の感想を。

私がお気に入りの、月村了衛さんの新作です。

月村さんの作品は、デビュー当時の「機龍警察」シリーズは、戦闘メカが登場する近未来SFバイオレンス小説でしたが、最近では前回も紹介した「東京輪舞(ロンド)」以降、1964年の東京オリンピック記録映画の監督選定騒動を描く「悪の五輪」、社長がマスコミの前で惨殺された有名な“豊田商事”事件をモデルにした「欺す衆生」(2019)と、昭和の時代に実際に起きた事件を題材にした、一種の昭和史セミドキュメント小説が多くなってきました。史実と虚構を取り混ぜ、また政治家や著名人の実名も登場するなど、実際の事件を知っていればなお面白く読めます。

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2020年12月20日 (日)

小説「暴虎の牙」

Boukonokiba  柚月裕子・著

 ㈱KADOKAWA・刊 

 初版発行日:2020年3月27日

 1,800円+税  501ページ

 

待望の、柚月裕子さんによる「孤狼の血」シリーズの「凶犬の眼」に次ぐ第3弾であり、3部作の完結編の登場です。待っていました。

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2020年8月 9日 (日)

大林宣彦・著「キネマの玉手箱」

Kinemanotamatebako_  大林宣彦・著

 ユニコ舎・刊  2020年4月25日第1版

 ¥1,500+税

 

大林宣彦さんの、おそらくは最後となるエッセイです。

 

もっとも、未発表の原稿をまとめて今後刊行される可能性もないとは言えませんが、書かれた時期が、映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」が完成し、公開を待つ本年の初めの頃―亡くなる直前ですので、一番最近の心情がありのままに吐露された、まさに絶筆と言えるエッセイでしょう。
本書のタイトルも、遺作映画の題名に引っ掛けてありますし。

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2020年6月 7日 (日)

書籍「原節子の真実」

Harasetsukonoshinjitsu  石井妙子・著

 新潮社・刊 2016年3月

 ¥1,600+税

今年は、伝説の名女優、原節子の生誕100年に当るそうで、あと10日ほどでその100歳の誕生日を迎えます(誕生日:1920年6月17日)。

という事で、今回はその原節子に関するノンフィクション書籍をご紹介。

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2019年6月26日 (水)

小説「波の上のキネマ」

Cinemaonthewave  増山 実・著

 集英社・刊  発行日:2018年8月24日

 ¥1,850+税  424ページ

表紙の映写機のイラストと「キネマ」の題名に引き寄せられて読みましたが、なかなか面白く、一気に読み終えてしまいました。

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2019年4月16日 (火)

小説「東京輪舞(ロンド)」

Tokyorond1   月村 了衛・著

  小学館・刊 2018年10月

  1,800円+税

 

 「機龍警察」シリーズなどで知られる月村了衛さんの、公安警察官を主人公に、昭和、平成の日本を揺るがした大事件、歴史の暗部を壮大なスケールで描いた警察小説の傑作です。

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2018年8月 4日 (土)

小説「盤上の向日葵」

Banjounohimawari 柚月裕子・著

 中央公論新社・刊 2017年8月

 \1,800+税

 

「孤狼の血」が話題となった柚月裕子さんの新作ミステリーです。

単行本で563ページもあるぶ厚い本ですが、読みだすと面白くて一気に引き込まれ、ほとんど徹夜で(笑)、3日がかりで読み終えました。

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2018年6月23日 (土)

小説「銀幕の神々」

Ginmakunokamigami 山本甲士・著

 小学館・刊  単行本発売:2015年1月

 \1,600+税 (文庫本 \670+税)

 
3年前に単行本として出版されているが、最近までまったく作者も本も知らなかった。

先日、行きつけの図書館で、たまたま「銀幕」という題名に惹かれて取ってみたら、帯に「健さん、ありがとう! あなたがいたから、ぼくがいる」とあり、小さく「和製『ニュー・シネマ・パラダイス』誕生!」と書かれている。

それで興味が沸いて、借りて読んだのだが、面白かった。
これは少年時代、健さんこと高倉健の任侠映画に夢中になった男の青春回顧ストーリーで、高倉健主演の「日本侠客伝」をはじめ、昭和40年代の健さん主演の任侠映画の題名やストーリーが一杯出て来て、主人公同様にそうした任侠映画の大ファンだった私は、もう感涙もので、316ページと短い事もあって一気に読んだ。

当時、健さんや鶴田浩二主演の東映任侠映画に夢中になった方には、絶対おススメの作品である。
 

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